豊平峡だむみた～い

この、数十分前まで煙るような雨が降っていた。
薄曇りの駐車場で傘を置いて、ふたつの長いトンネルを約２ｋｍ歩いて到着、
と思ったら雨だった。バス停近くの臨時テントで立ち尽くす。寒い。

わらわらと周囲から逃げ込む人々で一杯になってくる。やや小止みになり、
横の急な坂を上り、レストハウス「だむみえ～る」へ移動。修行のような気分。
そこの甘酒で簡単に酔っ払い、テンションと血圧が上がると同時に、雨もあがった。

正直、ハウス内からは立たないと見えないダム。外の展望台からは、こう。
微妙に、四角い何かが邪魔で観光放水のあたりは見えない。惜しい。
けれども、終盤の紅葉が雨露でキラキラ光り、期待以上によい景色。

１９７２年に完成した豊平峡ダム。この豊平川は札幌市の給水９８％を担うらしい。
貯水量は４７，１００，０００立米。わからん。高さは１０２．５ｍ。・・・。
バスは霊柩車のような警笛を鳴らして、トンネルの中へ吸い込まれていく。