幻家post

絵葉書のように旅の味わいをお届け

当別の白鳥のみずあび

2019-04-08 | 北海道
不思議な生き物だ。
わざわざ寒いところを目指して北へ南へ、飛び回る。
遠目には白く大きくどっしり優雅そうだが、実は凶暴な性格。

集団で決まった区画に舞い降りて、休息する。
車の窓を閉めていても、近づくと鳴き声が響いてくる賑やかさ。
つい下車して眺めてしまう、ハクチョウの群れ。

当別町をさまよっているときに見つけた。
雪解けの水がじわじわ広がる畑で、コーコー喋りながら旅の算段をしているのか。
疲れてはいるがハイテンションな、修学旅行生の集合場所にも似ている。

道を隔てた畑には一羽もいない。よほど偏食なのか、慎ましいのか。
アイヌ語ではレタッチリ・カムイ(白い鳥の神)と呼ぶそうな。
冬の神が飛び去ると、やがて春が訪れる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大通の三代目ハムパネル | トップ | 当別の北欧道の駅に惑う »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

北海道」カテゴリの最新記事