幻家post

絵葉書のように旅の味わいをお届け

築地波除神社で心も凪ぐ

2019-06-29 | 道外
雨の築地場外でまぐろに遭遇し、密かに荒れた心を鎮めるべく、
築地本願寺に出掛けたのは翌朝。さらに築地の奥、波除神社まで足を延ばす。
7月1~7日は星祭と夏詣が行われるそう。かすかに磯の匂いがする。

埋め立ての難所だったこの辺りに、稲荷大神が流れ着いたのを祀ると、
海の荒れが収まり工事もどうにか終えられたのだという。1659年の話。
今の社殿は昭和12年築の、国産檜を使った唯一神明造。伊勢神宮と同じ。

狭い境内には、巨大な獅子殿を始め、何やらみっしり並んでいる。
魚がしが築地にきた大正時代の奉納碑、謎のおきつね様、御輿もある。
そして形も可愛らしい玉子塚、末社を挟んで、すし塚、海老塚、鮟鱇塚、活魚塚・・・

それぞれ関連する組合や商店が奉納したもので、商うものへの感謝を込めている。
そう、これですよ、外国の皆さま、どうぞこれを見てください。
食べ物を過度に飾り立て、写真を撮って喜んでいるだけの民族ではないのです。

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