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ヘミングウェイ短編集(一)の中の気になる料理の描写

2011-01-15 07:55:44 | プチ萌え
本の中にでてくる料理でやけに気になる描写があった。たぶん、それはハードボイルドな表現というか。。。

随分と昔に読んだけど、気になる描写の一部がどこに載っているのかうろ覚えだった。

そしてそれをBOOKOFFで購入し先日発見しました。

その作品は、ヘミングウェイ短編集(一)の中の「心が二つある大きな川(一)」と「心が二つある大きな川(二)」の両方にそれぞれありました。

ここにそば粉のパンケーキというものが登場します。(二)から引用。


(中略)それから、手早くそば粉に水をまぜて、よくかきまわした。そば粉がコップ一杯に、コップ一杯の水だ。(中略)煙の立っているフライパンに、練ったそば粉を、そっと流し込んだ。溶岩のようにひろがって、脂(あぶら)がさかんにはねかえった。そば粉のパンケーキは回りから固くなっていって、やがて茶色になり、ぱりぱりになった。(中略)
ニックは大きなパンケーキと小さなやつに、りんごジャムを塗って食べた。三つ目のパンケーキにはりんごジャムを塗りつけ、二つに折って油紙につつみ、シャツのポケットに入れた。

(中略)
包みの中から大きな玉葱を一つさがし出した。それを二つに切って、すべすべした薄皮をむいた。それから半分を薄切りにして玉葱のサンドイッチをつくった。それを油紙につつんで、カーキ色のシャツの別のポケットに入れ、ボタンをかけた。(中略)
コンデンス・ミルクを入れて甘く黄褐色になったコーヒーを飲んだ。
ニックは革の釣り竿袋から蚊針用の竿を取り出し、つないで、釣り竿袋をテントの中に押し込んだ。



キャンプ地でテントから出てきて、釣りをはじめる前の朝食の風景が描かれていた。携行食として同時につくったパンケーキやサンドイッチを油紙に包むという描写がとても好きで、よく覚えていた。コーヒーにコンデンス・ミルクというのも当時はあまり気にも留めずに読み流していたが、今ではキャンプ地における高カロリー的な栄養素としてコンデンスなのかな?とかを思う。

まぁやはりそば粉って日本のもの?とか思っていたのだが、そば粉として海外でも用いられていたのかと改めて思う部分もある。


他にもハード・ボイルド的な小説などを読み散らかしていた本の中にも料理の描写は多くでてきたかと思う。「蘇える金狼」で、主人公が食べていたもの。ホルモン焼きに生卵をかけて食べるというとてもワイルドな食い物のイメージがあって、この描写を読んだ直後に、こてっちゃんを買いに行き、即座に炒めて生卵をかけて食べてみた。とても高蛋白なしろものだった。(笑)一回きりで二度は作らなかったけど。。。


ハード・ボイルドといえばお酒か。余り覚えていないなぁ。。。当時はまだ高校生だったから。。。
北方謙三はこだわりというジャンルでお店で扱っているのもの(コーヒーだったかな?)を飲まないという主人公がでてきた。レモネードが温かいのか冷たい飲み物なのかを考え続けている主人公がでてきたものもあったような気がする。

家に車がなかったこともあり、余り乗り物に対する描写を思い出すことはないけど、食べ物や食事、飲み物の描写で妙に覚えているものがある。
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