ヘンリー8世とアン・ブーリンとのドラマは、以前にも「1000日のアン」があったけれども、今回はアンの妹メアリーとの関係が絡んでくるのが新味。
ドラマの設定自体は姉妹で一人の男を奪い合うというまことに少女マンガ的にドロドロしているけれど、ややメアリーが後半いい子になりすぎていてひっこんでしまう感じだが、アンの処刑にあたって姉妹の絆が逆説的に回復するクライマックスはよくできている。
「1000日のアン」のアン役のジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドは斬首前に「私の首は細いので切りやすいでしょう」などと言う(史実らしい)けれど、今回は言わず。ポートマンの首の太さには似合わないし、ナルシズムを排して妹とのつながりを示す表現でもあるだろう。
柄としてナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンと役とが逆みたいにしているのが工夫で、その分両者ともに熱演。ただしやや単調な観はあり。
撮影・美術・ロケーションは毎度のことながらすばらしい出来。
ヘンリー8世の最初の妻であるアラゴンのキャサリン役の人が、メリハリの利いた口調と凛然とした風格で、何者だろう、イギリスの舞台女優かなと思ってエンドタイトルを見たら、アナ・トレント、つまりスペイン映画「ミツバチのささやき」のアナなので仰天する。当時七歳、今四十二歳。アラゴンのキャサリンはなるほどスペイン出身ではあるけれど。
(☆☆☆★)
本ホームページ
goo映画 - ブーリン家の姉妹
ドラマの設定自体は姉妹で一人の男を奪い合うというまことに少女マンガ的にドロドロしているけれど、ややメアリーが後半いい子になりすぎていてひっこんでしまう感じだが、アンの処刑にあたって姉妹の絆が逆説的に回復するクライマックスはよくできている。
「1000日のアン」のアン役のジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドは斬首前に「私の首は細いので切りやすいでしょう」などと言う(史実らしい)けれど、今回は言わず。ポートマンの首の太さには似合わないし、ナルシズムを排して妹とのつながりを示す表現でもあるだろう。
柄としてナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンと役とが逆みたいにしているのが工夫で、その分両者ともに熱演。ただしやや単調な観はあり。
撮影・美術・ロケーションは毎度のことながらすばらしい出来。
ヘンリー8世の最初の妻であるアラゴンのキャサリン役の人が、メリハリの利いた口調と凛然とした風格で、何者だろう、イギリスの舞台女優かなと思ってエンドタイトルを見たら、アナ・トレント、つまりスペイン映画「ミツバチのささやき」のアナなので仰天する。当時七歳、今四十二歳。アラゴンのキャサリンはなるほどスペイン出身ではあるけれど。
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