奥さまは魔女ソニー・ピクチャーズエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
悪く凝り過ぎとしか思えない作り。
テレビ版「奥さまは魔女」のリメークではなく、リメークを作ろうとしているところに本物の魔女の二コール・キッドマンがやってくる、という話だけれど、魔法の便利さに頼るか頼らないかといった葛藤があるわけでもないし、ロマンスを魔法に例えるにしても、世にも自分勝手なテレビスターが相手ではストーリーの都合上むりやりくっつけましたという印象が強い。他にまともな男がいないわけでもあるまいに。
父親役のマイケル・ケインの、缶詰のグリーン・ジャイアントのイラストに化けたり、セットの奥行きがないはずの洞窟の張りぼてから現れたり、といった登場の仕方は面白い。
クララおばさんや、お隣のグラディスさんなどの本来面白い脇役キャラクターの扱いは無残。もともと同じ失敗を繰り返すところが面白いキャラなのだから、一回だけの登場ではテレビ版を知らない人には、なんで出てくるのかもわからないのではないか。エンドラも劇中劇だけの存在なのだから、これまた何しに出てくるのかわからない。ひどいもんです。
テレビ版「奥さまは魔女」を今見直すと結構皮肉なのは、仲のいい夫婦がサマンサとダーリンだけで、他のカップルは全部何らかの問題を抱えていること。子供に見せてもいい健全な番組代表だったらしいけれど、そうとばかりも言えないと思う。
なぜかオリジナルの映像が白黒。本物もうんと初期のは実際白黒だったらしいけれど、見たことないし、これもわざわざ発掘してきたわけでもなさそう。
(☆☆★★★)
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