三國の父親が電器修理の技術を身につけて被差別から出ていったのは週刊誌あたりでもオープンで話していること(ただし、テレビには出ない)だが、ここでは実の父は母親が奉公していた先の軍人であることが明かされている。では、「血」からいけばとは関係ないじゃないということになる。もちろん差別に根拠があるわけがないのだが、ますます無根拠になったわけで、それでも差別はあったのだから奇怪な話。そういう奇怪さが自分以外になりきる力とつながってくるこのデモニッシュな役者のありようがわかりやすく出ています。わかりやすすぎてデーモンは少し薄れていますが。
「飢餓海峡」の爪の扱いについて内田吐夢監督のアイデアのような認識でいるのは問題。あれは監督が脚本の鈴木尚之を絞りに絞って出てきたアイデアです。「私説 内田吐夢伝」鈴木尚之著を参考にしていないようなのは残念。
「飢餓海峡」の爪の扱いについて内田吐夢監督のアイデアのような認識でいるのは問題。あれは監督が脚本の鈴木尚之を絞りに絞って出てきたアイデアです。「私説 内田吐夢伝」鈴木尚之著を参考にしていないようなのは残念。
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言霊大戦
私説 内田吐夢伝 | |
鈴木尚之・著 | |
岩波書店 |