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夫婦と娘ふたりの四人しかいない家の中で、父親に国から護身用に渡された拳銃が消える。外部に犯人などありえないのだが、妻はともかく娘たちは頑固に否定する。
この頑固さにぶつかりムキになった父親の意識と行動がエスカレートして、それまでのゴ体裁が剥がれ権力側の正体を見せていくのが怖い。
犯人の割り方とその後の展開にミステリ的なひねりを効かせた技巧を使っていて、説明抜きで見ればわかるように作ってあるのが上手い。
娘たちが二人とも母親似だが、俳優には血のつながりはないみたい。姉は直毛で妹は縮れ毛と一目で見分けがつく。
妹の方が世界一版権にうるさい会社のキャラクターをプリントしたシャツを着ているのだが、いいのかな。
脱線するが、竹田青嗣「陽水の快楽」に井上陽水の歌詞が引用されてるのだが、例の©️がついていない。どうなっているのか。
イランという強権体質の国家を他人事のように思えたが、今やアメリカが率先して強権をふるい日本も追随するであろうのが目に見えているのが憂鬱。