prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ラストタンゴ・イン・パリ」

2020年06月25日 | 映画
1972年の公開当時は性描写が話題になり、ずっと後になってバターセックスの場面でマリア・シュナイダーに知らせないで撮影しリアルな反応を引き出したというのが暴露されて非難の的になったりと、何かと騒がれる映画だけれど、今見ると性描写というだけならAVすら飽きられている現在では驚くようなものではない。
第一疑似であることははっきりしている。

むしろ何が騒がれたのか、性描写以上にマーロン・ブランドとマリア・シュナイダーのその人自身も知らない下意識にまでむき出しにした生々しさがかなり衝撃的だったのではないかとも思うが(ふたりとも以後トラウマが残る出演になった)、そういうパワハラ的な演出が今後許されるかどうかといったら難しいだろう。

ヴィットリオ・ストラーロの撮影、ガトー・バルビエリの音楽と美的な密度は高い。






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