西洗公園の主要高木は、ケヤキ、クスノキ、ソメイヨシノ、シラカシ、コナラ、ヤマモモです。
昔はソメイヨシノが10本弱あって、見事に花をつけ、お花見が楽しかったのですが、50年がたち、老木となり、伐採されたり、強剪定されたりして、今はみすぼらしい状態です。まだ数本残っていますが、いつ枯れた太い枝が折れて落ちて来るかわからない危険な状態です。2024年度中に港南土木土事務所は危険状態のソメイヨシノを伐採する予定です。
ソメイヨシノは寿命短く、病気になりやすいので、苗は市販されない動きです。
次に、代わりに何を植えるかですが、港南土木事務所はヨウコウ(陽光桜)を区内公園ですでに植え始めています。西洗公園でもすでに2本、公園倉庫の近くに植わっています。桃色が濃いです。ソメイヨシノのような樹形、花付きになるかわかりません。大岡川の川べりはジンダイアケボノ(桜)に置き替えていくようです。ソメイヨシノより桃色が濃く、花付きは見事です。
シラカシは、西洗公園北側の北西辺に多く、今年はドングリがものすごい量で落ちています。しかし、シラカシのドングリは、しぶくて食べることができません。また、落ちてその場所で実生になりにくいようです。ドングリは小石のように固く、運動広場西辺に大量に散り、ゲートボール(GB)の邪魔になります。したがってGB部は、練習のとき、毎回、練習前に、落葉掃除と一緒にドングリ掃除を行ないます。GBは週3回ですから、秋冬の運動広場の掃除はGB部のハードワークになっています。
(注)常緑樹は落葉(らくよう)しないというのはウソです。シラカシの落葉は夏秋冬と長期に続きます。ケヤキの落葉のように舞わず、木の下に落ちるので掃除は比較的楽です。
マテバシイ、スダジイなどシイだったらよかったですね。その実は焼くだけでおいしいです。
子供の頃、静岡県磐田市ですが、八幡様があってその広大な境内はシイの森でした。ドングリが落ちる季節になると一家総出でシイのみ拾いに行き、焼いておやつにしていました。
横浜地下鉄ブルーライン弘明寺駅の東の丘陵の上に三殿台遺跡があります。大昔、非常に長きにわたって村が続いたところで、縄文時代の家のあと、弥生時代の家のあとなどが発掘されて村の移り変わりを研究あるいは見学できます。今も植わっていますが、大昔はマテバシイが生えていた、あるいは植わっていたそうで、シイのみが重要な食料の一つになっていたそうです。
舞岡公園の南端の近くの鎌倉古道の脇に植わっていたマテバシイの巨木が、道路工事で邪魔になったので公園内南西端に移植され、奇跡的に移植が成功し、今はよく茂っています。拾って食べたことはないが、またシイのみかわかりませんが、付近の土面はドングリがいっぱいですね。一度、シイのみか調べてみます。
ケヤキの実は、誰も、小さくて気付かないでしょう。クスノキは小さな球状の実が落ちていますが、やはり目立ちません。クスノキは常緑樹です。落葉はシラカシと同様です。コナラのドングリは小柄です。ものすごい量では落ちていませんが、よく発芽します。武蔵野ではコナラの樹林が多いが、発芽しやすいことが関係しているのでしょう。
ヤマモモの実は夏ですが、ものすごい量で落ちます。最近は誰も食べるために取ったり、拾ったりしません。赤色、直径1cmぐらいで球状、やわらかく、表面は粒粒が埋めています。ちょっと黒みをおびる程度熟するとおいしいです。腐るとくさく、踏みつぶすと不潔です。落ちた実は穴を掘って埋めるのが一番です。なお、ヤマモモには雌雄があります。