”How to ace your university application”
Grades are important but are just part of the picture. Plus, admission faux-pas to avoid.
(Maclean’s magazineより)
「university applicationでどうやって競争相手に差をつけるか」
カナダの大学には入試がありません。
その分、高校までの学び方、社会との接点のとり方などが大きな選考基準となる合否決定。
カナダの中学・高校ではその土台作りの環境がすべて整っていますので、優秀な高校生たちは忙しく活動を始めます。
Grade11 になると、トップクラスの成績が確定した高校生はせっせとユニークな社会活動に参加し始め、大学出願への準備を始めます。
その準備は高額の奨学金獲得にも大いにプラスとなります。
日本の高校までの制度は、カナダとは真逆にあり、基本的に高校生の社会活動などは不可能。
希望分野に合わせての高校単位履修も自由度は非常に低い。
その中から工夫し地元カナダや世界中からの競争相手とどう競うかのヒントとなる「方法」を紹介します。
出願書類・エッセイなどが揃うといわゆるAdmissions officersという人たちが集まり選考を始めます。
日本の一発試験、成績順などの乱暴な選別とは異なり、個々の高校生のこれまでの人生を紐解くように分析をするそうです。
個々の出願者が求めているものと、受入大学が提供するものがマッチすること、これが大切な要因です。
それが、学生にも大学にも大きなプラスとなりますから。
ただ、単に名前が通っている大学だから、何となく行きたいからのランダムな出願では選考に漏れることが多い理由がおわかりですね。
まずは、出願大学をよく知ること、そしてどうしてもそこで学びたいというパッションを見せること、これが非常に大切です。
じゃ、そのパッションの見せ方をご紹介。
1.高校で高い成績を取ること
当たり前のことですが、これがまず最初の関門です。
“Grades are a reliable metric and a good indicator of ability,” says André Jardin, director of admissions at the University of Waterloo.
カナダの高校なら、すべてA(主要アカデミック科目)が好ましいです。
普通にGrade11,12の学力があり、言語能力にも問題なければ取れる成績です。
成績だけでなく、履修した科目もadmissions officers は注目します。
何でもランダムに取っていてもすぐにバレてしまいます。
自分の将来に向けての賢明な科目選択が出来ているか、また、出願大学で学びたいと宣言した分野に関する履修があるかどうか、
“Excelling in academic courses and specific subjects will make an application stand out,” says Cynthia Lee, associate director of media relations at McGill University.
「賢い履修科目選択と、自分に合わせた特別な科目を学んでいることは、出願者の中でも特に目立つ存在となります。」
日本からの出願には少々不利ですね。
多様な選択は認められていない高校がほとんどだと思います。
じゃ、後は全履修科目に評価5を取っておくこと、これが最低必要条件となりそうです。
2.生徒の全人格を評価するapplication essay
成績がまず大切。
そしてその次に選考基準となるのは、高校生のこれまでの生き方を見ることです。
勉強しただけでなく、何を目標に何を考え何に関与して来たか、そしてそれを生徒個人がどう捉えているのかを見ます。
そのために、出願生徒が力を入れるのがapplication essay。
各大学により、何が見たいの思惑が見え隠れし、実は複雑な作戦が必要なのがapplication essayです。
例えば、University of British Columbiaは”Personal Profile”なるものを選考過程に加えています。
そこで生徒が書くエッセイとは「これまでに経験したこと、挑戦し、そしてどう乗り越えてきたかと描写する」
UBCが求める学生は「選考されるためには何を書けばいいかに集中する学生ではなく、自分が言いたいことを伝える声を持つ学生」
そんな学生を選別するための”Personal Profile”です。
University of Waterlooは、多岐に渡る興味を持つ学生がほしいと。
従って、多様な活動にどれだけ時間と努力を割いて来たかを見るそうです。
将来様々な場でリーダーシップを出せる資質を求めているからです。
ただ、気をつけること。
admissions の専門家はExtracurricular Activitiesについてこう警告しています。
長々と書き並べた活動リストを述べるのは絶対避けること。
とりあえず、合格すればいい!が見え見えですぐにバレてしまいます。
それよりも活動の目的、何を学んだか、その活動が自分の将来にどうつながっているのか、そして、その活動経験がその学生個人の全人格をどう形作って来たかが明らかなエッセイであること。
Application essayで大学に選ばれるためには、「自分の一貫したストーリーを語ること」
自分が大学や将来やりたいことと、高校まででやって来たことが一貫していることが、最重要です。
例えば「環境とドラマにパッションがあります!」とエッセイに書いた学生のこれまでの履修コースや活動がそのパッションにつながらない場合、「一貫したストーリー」とはみなされません。
合格の確率は限りなく低くなるということです。
日本の高校からの出願には相当知恵が必要なapplication essayです。
高校に入った直後から、綿密な作戦が必要なのがカナダ大学出願だと理解しておいて下さい。
3.出願のタブー
”applications that have not been adequately proofread”は最悪です。
日本の高校から出願する方は、必ず英語Native Speaker,しかも大学出願エッセイに詳しい専門家の手が必要です。
高校の先生のチェックでは、カナダ大学レベルに通用するエッセイにはならないと思います。
“This is a time when you might want to brag about your accomplishments,”
遠慮し控えめになってはいけないのが大学出願です。
自分のこれまでの業績を思い切り自慢するの場所が、カナダ大学出願であることに留意すること。
大学によっては、奨学金の対象となるための締め切りと出願の締め切りが異なる場合もありますから注意。
間際になって慌てないよう、入念に早めの準備をすること。
出願のために、今までに基礎も何もない科目を急いで取るのはタブー。
成績も上がらないし、大学側には見え見えです。
課外活動もapplication essayのために、急に増やしたりしないこと、すぐにバレますよ。
もちろん、「嘘」は絶対ダメ。
大学のadmissions officersは出願の「嘘」を見抜くよう訓練されています。
Application essayの中では”Students should communicate in a way that is “clear, compelling and concise,”
Grade12までのLanguage Artコースで培ったWriting能力が物を言います。
明確、簡潔そして人の心に届くエッセイで大学とコミュニケーションが取れること、これが決め手です。
逆に、曖昧、言葉数が多くて曖昧、何が言いたいのか焦点がはっきりしない、ただダラダラ書いたエッセイは、大学には伝わりません。
4. 他の出願者に差をつける「ユニークさ」
例えば、ボランティアグループ、生徒会、スポーツ、クラブなども、たくさんの高校生が経験していますのでユニークとは言えません。
また、公立高校は標準化された教育と活動を提供しているだけですので、差別化が非常に難しいです。
(名門私立高校からの有名大学進学率が高いのはこれも理由のひとつです。)
そこで、アドバイス。
自分がパッションを持つことについて、独立した活動をすること。
TED talkに挑戦したり、自分のPodCastを公開したり。
例えば、Health Scienceにパッションがあれば、子供の健康を守るための漫画を公開するとか。
MOOCのCourseraやedXでCertificateを取得するのも名案。
自分がどれだけdetermined であるかを大学に見せること。
難しいですか?
そうです、これがカナダ大学レベルです。
中堅どころの大学からスタートする場合にはApplication Essayが必要ないところもありますが、世界的レベルの有名大学入学には避けて通れない「自分表現」です。
日本しか知らない高校生には相当のチャレンジです。
そのためにカナダから手を差し伸べているのがカナダクラブです。
Application Essay対策にも3年計画準備をリードしていますので、ご希望の方はご連絡下さい。
最後に、「カナダ大学進学に有利だから。。。」と間違った思い込みで高校留学してしまった方へ。
どれだけ無謀だったかおわかりですよね。
トップクラスの成績はまず難しい。
自分の全人格を表現するようなコースも履修出来ないし、それを基にしたエッセイを書く能力もない。
何にパッションがあるかなど、考えることさえ出来ないほど必死の高校生活。
従って一貫性のある科目履修・課外活動・独立した活動など不可能。
しかもGrade12になっても“clear, compelling and concise”なWritingが出来る日本人高校留学生はまず存在しない。
「ユニークさ」に至ってはお手上げ状態。
毎回しつこく語る「私からのメッセージ」の意味がおわかりですか。
カナダには大学からいらっしゃい!
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