市議会全員協議会(3月29日)の冒頭、市長報告がおこなわれ、その後、各会派より意見表明がおこなわれました。
【市長報告(当日の配布資料より)】
本日は、定例会終了直後のお忙しいところ、市議会全員協議会にご参集いただきありがとうございます。
既に皆様方にはご報告させていただいておりますが、昭和33年から調布市、府中市、小金井市の可燃ごみの焼却業務を開始した二枚橋焼却場は、平成19年3月末をもって、全焼却炉の運転を停止し、運営主体であった二枚橋衛生組合は3月31日をもって解散することとなりました。
この間、長きに渡り構成3市のごみを円滑に処理することができましたことは、地域の皆様のご協力の賜物であり、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
また、二枚橋焼却場の運転停止に伴い、平成19年度以降、広域支援等により当市の燃やすごみを処理していただいた各施設周辺にお住まいの皆さま並びに関係者の皆さまに深く感謝申し上げる次第です。
小金井市では、組合解散の方向性が定まりつつある中、平成16年に国分寺市との共同処理をめざし、新ごみ処理施設の建設事業を推進してまいりました。この中で、「新施設の建設場所は市民参加で決定すべき」とのご意見をいただき、平成19年6月には、新焼却施設建設場所選定等市民検討委員会を立ち上げ、翌年の6月には、同委員会から「二枚橋焼却場用地を選定する」との答申をいただいております。
この答申の実現に向け、関係市のご理解をいただけるよう取り組んでまいりましたが、私の力不足から実現には至らず、昨年2月に新ごみ処理施設の建設場所の決定を延期させていただきました。この後、東京都を交えた協議を進め、「まずは二枚橋衛生組合の解散を優先課題とするべき」との方向性が確認されたことから、構成各市ともども組合の解散に向けて歩調を合わせて取り組んできたところです。平成22年1月までに、構成市の各市議会におきまして、解散並びに財産処分に係る議案が可決されたことから、3月末日をもって組合を解散することが確定いたしました。
解散に伴う各種届出のうち、解散届けにつきましては、2月18日に東京都に提出いたしました。また、解散に伴う財産処分のうち、土地につきましては等積で3分割することとなったところでございますが、4月中には、それぞれの配分地の構成市への所有権移転手続きが完了する見込みとなっております。
なお、今年度内の組合解散が確実になったことに伴い、施設の解体工事等を含む事務につきまして、いずれかの団体がこれを引き継ぐ必要がございます。小金井市は、構成市を代表いたしまして施設解体等の事業を行わせていただくこととなりますが、これらの工事等に当たりましては、周辺環境への影響を最大限配慮しながら、安全・安心を最優先に作業を進めたいと考えております。
私どもといたしましては、新ごみ処理施設建設に当たりまして、二枚橋焼却場跡地全体を使用させていただきたいとの考えを持っているところでございますが、現時点におきましては、当市が所有できる敷地面積は、約3,700平方メートルでございます。私どもの事業計画の実現のためには、調布市、府中市のご理解が必要なことは言うまでもありませんが、現在、その段階に至っておりません。しかしながら、今後、両市のご理解を含め、新ごみ処理施設建設事業を進めるためには、その建設場所につきまして、本市としての明確な方針を持つ必要があるところでございます。
このため、市の方針として、市民検討委員会からの答申を尊重し、新ごみ処理施設の建設場所を二枚橋焼却場用地に決定させていただきたいと考えております。
この考え方を市民の皆さまにご説明するため、3月14日、20日、22日に市民説明会を開催し、多くの市民の方々にご参加いただきました。当日は、本日配布させていただきました資料にもございますとおり、非常に厳しい意見を頂戴し、改めて地域の皆さまとの信頼関係の重さを痛感しているところでございます。今後は、反省すべき点を真摯に受け止め、市民の皆さまにご理解をいただけるよう、職員の先頭に立ち、粘り強く取り組んでまいる所存です。
新ごみ処理施設は、市民生活にとってなくてはならない施設です。市議会議員各位のご理解・ご協力を心からお願い申し上げ、全員協議会の開会に際しましての市長報告とさせていただきます。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
(注)正式な議事録は、2カ月後に市役所(市議会)ホームページにアップされます。