【麻生総理の国連総会演説(部分)】
議長、
話題を転じ、夏の終わりの、ある出来事をご紹介したいと存じます。
ところは、東京郊外の小さな街。去る8月末、ここに海外から9人の高校生がやって来ました。日本に来るのは初めてです。慣れない料理に顔をしかめるなどは、どこにでもいそうな高校生のビジターと、変わるところがありません。 1つだけ、ありふれた招聘プログラムの参加者に比べ、彼ら、彼女らを際立たせていた特徴がありました。4人がパレスチナ、5人がイスラエルの高校生で、全員、テロリズムを始めとする過酷な中東の現実によって、親族を亡くした遺児であったという点です。
議長、
日本の市民社会が地道に続けてくれている、和解促進の努力をご紹介しました。高校生たちは、母国にいる限り、互いに交わることがないかもしれません。しかし遠い日本へやってきて、緑したたる美しい国土のあちこちを、イスラエル、パレスチナそれぞれの参加者がペアをなして旅する数日間、彼らの内において、何かが変わるのです。親を亡くした悲しみに、宗教や、民族の差がないことを悟り、恐らくは涙を流す。その涙が、彼らの未来をつなぐよすがとなります。 包括的な中東和平には、それをつくりだす、心の素地がなくてはならぬでしょう。日本の市民社会は、高校生の若い心に投資することで、それを育てようとしているのであります。
議長、
この例が示唆する如く、日本ならばこそできる外交というものがあることを、私は疑ったことがありません。
※上記は、外務省HPより演説の一部を抜粋。
【説明】
小金井市では、「中東和平プロジェクト」として、イスラエルとパレスチナの高校生を招き、日本の高校生も交えて、7月末からの六日間、さまざまな交流活動をおこないました。(演説では8月末となっていましたが、おそらく7月末の間違いでは・・・)
※以下、関連ブログもご覧ください。
◆イスラエルとパレスチナの青年たちが到着◆
◆中東和平プロジェクト in 小金井◆
◆市民体育祭での教育委員長のお話◆
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