レッドアステル 安らかに…

東サラ５歳牝馬　レッドアステルの訃報が届きました。
昨年秋に待望のＯＰ入りを果たし、牝馬重賞戦線での活躍を夢見ていました。
本当に、何故こんなに悲しい出来事が立て続けに起こるのか、信じられません。

クラブの更新です。

2021/3/4　

今日の調教中に突如崩れるように転倒し、獣医師が駆け付けた時には既に心停止の状況でした。
獣医師の見解では調教中に心臓麻痺を発症したのではないかとのことです。突然の悲しい報告
となり申し訳ございません。出資会員様へは、事後の対応（保険の適用等）につきまして、
改めて書面にてご報告させていただきます。

ノーザンファーム天栄担当者「いつも通り、角馬場にてじっくり乗って体をほぐしてから
坂路2本のメニューでした。1本目を問題なく終えて、2本目も下ろしがけは問題なかった
のですが、残り3ハロンから急に右にモタれ、乗り役が異変に気付いて止めようとしたので
すが、人馬もろとも崩れるように倒れてしまいました。すぐに獣医師が駆けつけましたが、
その時には息を引き取っていたようで、死因は急性心不全とのことでした。心不全を発症する
ような疾患はなかったですし、昨日までは順調に乗り込めていただけに、突然の事態に呆然
としています。このようなことになってしまい本当に申し訳ありません」

国枝調教師「今朝、天栄から連絡を受けました。突然の事故でこの世を去ってしまいました。
獣医師が駆けつけた時には既に息を引き取っていたようで、痛みで苦しむことがなかったのは
せめてもの救いです。デビュー戦から圧巻のパフォーマンスを見せてくれて、キャリア1戦の
身でアネモネSを2着、桜花賞にも連れて行ってくれました。前走こそ長距離輸送や道悪の
影響もあって大きく負けてしまいましたが、今年は重賞戦線での活躍を期待していただけに
残念でなりません。もっとアステルと同じ時間を共有したかったです。私を含め厩舎スタッフ一同、
アステルに教えてもらったことを糧により一層精進してまいります。それが彼女に対しての恩返し
だと思います。今日までレッドアステルを応援していただき、本当にありがとうございました」


ちょうご去年の今頃、突然この世を去ったレッドランディーニの時と同じように、
何の前触れもなく、本当に突然に天国へと旅立ってしまいました。
自信の能力はもちろん、母としてのポテンシャルにも期待していただけに、
この喪失感ははかりしれません。
唯一の慰めは、苦しまずに一瞬で亡くなったことでしょうか。

体質が弱く、なかなか使い込めない為、５歳のこれまで９戦しか出走していません。
そんな中９戦４勝２着２回と能力を見せてくれましたし、たくさんの喜びを貰いました。



２０１８年１２月１６日　中山・２歳新馬・芝1600ｍ・Ｏマーフィー・優勝


２０１９年３月１０日　中山・アネモネＳ（Ｌ）・芝1600ｍ・戸崎・２着


２０１９年４月７日　阪神・桜花賞（ＧＩ）・芝1600ｍ・戸崎・１４着


２０１９年８月２４日　札幌・ルスツ特別・芝1800ｍ・武豊・優勝


２０１９年１０月１５日　東京・山中湖特別・芝1800ｍ・武豊・優勝


２０２０年４月４日　中山・湾岸Ｓ・芝2200ｍ・Ｌヒューイットソン・２着

＜写真は全て東サラの公式より。＞


新馬戦を勝ったキャリア１戦の身で桜花賞トライアルに出走し２着。
結果は１４着でしたが、桜の大舞台にも立ってくれました。
４勝目の甲斐路Ｓの写真がなかったので、代わりに最後のレース写真、
昨年４月の湾岸Ｓ２着時の写真を貼ります。

こんなに早くお別れが来るとは思ってもみなかったので辛いですが、
天国へ旅立つアステルの冥福を祈りたいと思います。

レッドアステル、これまで本当にお疲れ様でした。　　　ありがとう。