法蔵菩薩が≒432億年前に作った国土が極楽浄土である。
≒432億年前に、法蔵菩薩が成仏し阿弥陀仏となり、現在でも極楽国土で継続して衆生の救済を続けている。
極楽 阿弥陀経 注 「無量寿経」上巻によれば、法蔵菩薩が四十八願をたてて衆生の救済と浄土の建立を発願し、その修行が成就して、みずから阿弥陀仏となり、建立した西方の極楽浄土に住して説法し続けていること、今に十劫(一劫を43億2000万年とする説をとると×10=432億年)であるという。
極楽の原語はSukhavati、楽しみを有するものの意味。楽有とか安楽、安養などと訳。梵本は「極楽という世界」(Sukhavati nama lokadhatub)とする。われわれの住む穢土における苦・楽相対の楽ではなくして、浄土の楽とは絶対の楽をさすから、羅什訳も玄奘訳もみな極楽とする。この極楽は阿弥陀仏の浄土として、十万億の諸仏の国土をへだてて西方に存在し、かつ清浄華麗な具体的な相(すがた)を有する有相の国土であるという点で、古来、善導の「観経疏」(観無量寿経の注釈書)に基づいて、指方立相の浄土と呼ぶ。かかる考えから、極楽浄土を実在とみる浄土宗の立場が出てくる。一方、実在の浄土を信じつつも表現としては、真理の具体的な象徴として極楽が説かれているのであって、それは有相的相対的表現をもって、無相的絶対的な真理を凡夫に信知させる阿弥陀仏の善巧方便(大悲のはたらき)とする真宗の立場もある。