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雲南のハヤトウリ(蒙自にて)とハヤトウリのツル(建水にて)。雲南では夏から初秋にかけて、よく食べられる。これらも南米原産とは驚いた。
【ハヤトウリのツルから】
蛇足ですが、ハヤトウリは台湾には1935年に日本から渡ったそうです。鹿児島と台湾の交易が当時、さかんに行われていたこと、鹿児島の人がずいぶんと台湾に渡っていたことを考えると、自然な流れといえるでしょう。
台湾ではハヤトウリのツルも料理に使います。「龍鬚菜」といいます。龍の髭の野菜、です。雲南でも食べられています。スープに入れたり、炒めたりしてシンプルに使っていました。ハヤトウリも同様によく飲食店の調理場に置かれていました。常備菜です。というよりもは雲南ではハヤトウリに限らず、ウリとそのツルはスープの具材としてよく出てきました。
スープの場合はハヤトウリに限らず、カボチャ、冬瓜など瓜のたぐいならなんでも。それらを食べやすい大きさにカットして、龍髭菜などの瓜のツルを入れ、塩味とキノコなどのスープとして供されていました。
龍髭菜という名前で呼ばれていたのか、残念ながら聞いていなかったのですが、ウリのツルと葉は瓜がつく前の若菜のうちに収穫されたもののため、やわらかく、クセもありません。いつまでも緑の色がスープの中でさめずに残っているので、冬瓜のようなものと一緒にすると見た目も涼しくいただけます。
驚くほど美味、ということでもないのですが、普通にクセなく、食べられました。
ちなみにインターネット辞書の『実用日本語表現辞典』には龍鬚菜は「アスパラガス」と出ています。
(つづく)
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