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オランダ編7 スパイスたっぷりのインドネシア料理を堪能

2019-01-10 17:23:08 | Weblog


写真上は、ライデンのインドネシア料理の店「スラカルタ」。すべての料理がステンレスの板の上で温められた状態で出てくる。正方形の小皿が8つ載る温め器が3人前で8かける3以上で24種類以上並び、それぞれに違う料理が盛られる様は圧巻。まさに宮廷風。
写真下はライデンの寿司、弁当と書かれた日本料理店。ほかにもたこ焼き店など日本料理の店も多い。ライデン大学近くの洋館には明治期、ライデン大学に留学した津田真道、西周が暮らしていた、と書かれたプレートもあった。
        

【多様なルーツを反映】
オランダ料理の特徴はフランス料理のように手数やソースにこだわるのではなく素材勝負、でも味付けはやや塩味が濃い印象。また、20世紀前半まではインドネシアなどを植民地にして香辛料をふんだんにとりいれていたせいか、スパイスの使い方がうまいなあ、と感じました。

宮廷風インドネシア料理の店も数多くあります。その一つ、ライデンの「スラカルタ」に夕飯時より少し早めに出向いたのですが、6時には満席になっていました。給仕の人の顔立ちもインドネシアの方のようで、味もココナッツミルクの甘さとピリ辛スパイスが絶妙のバランスで成り立っていました。

本場のインドネシアでは衛生面に注意しないとならないので、頭の片隅で食べていいものといけないものをより分けつつ食べているという感覚があるのですが、オランダのインドネシア料理ならその心配はなし。

ベルギー、オランダ、ドイツのいずれの国でも感じたことですが、窓からトイレから、なにからなにまでホコリ一つなくきれいに磨き込まれています。清潔好きと言われる日本より、よほどきれいです。食べ物もこれなら大丈夫だろうと安心して食べることができました。インドネシアとは、値段にも相当な開きがあるほど高めなので、単純比較してはいけないのでしょうが。

こうして料理の面からもうかがえるように、多様な民族がオランダ人として暮らしていることが、行ってはじめてわかりました。大航海時代以来、世界各地に植民地をつくっていたことが大きな要因です。

歴史的に見てインドネシアをルーツとするオランダ人が当然、多いのですが、じつはオランダが植民地として占領していたインドネシアを日本軍が1942年に占領したとき、オランダ人との間に生まれた日系人も少なくないと、とオランダ史を専門とする研究者から聞きました。

 その占領は負の歴史といえる過酷な状況だったため、彼らは歴史の谷間に取り残され、日本ではほとんど知られることなく、苦労されているとのこと。私もオランダに来るまで知りませんでした。これらの歴史は知る必要があるな、と感じました。

[参考 :NHKBS1「父を探して~日系オランダ人 終わらない戦後」(2017年10月8日放送)、ブログ「KOTARO JOURNALオランダ人が持つ反日感情とは」https://kotaro-journal.com/anti-japanese-sentiment-in-the-netherlands]

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