写真はキャセイパシフィックのエコノミークラスの機内食。ビジネスクラスはこれをおしゃれに置いた感じ。さらにエコノミーではハーゲンダッツアイスクリームなど取り放題に後部座席付近に置かれていたが、ビジネスクラスだと、寝ている限りは届かない。良し悪しか。
【二月後に】
フィリピンの後、次に行ったところがスペイン・ポルトガルです。
2019年2月13日より一か月。
あれれ、雲南は?とお思いでしょうが、食の世界がシルクロードでつながっていくので、じっくりとお付き合いください。
コロナが収束したら、常識は変わるとは思いますが、旧世界の旅を記しておきます。
【急がば回れ】
仕事の関係者とはポルトガルの首都リスボンで待ち合わせとなっていました。ところが日本からリスボンへの直行便は数が限られていて値下げ幅も低い。そこで香港に本社を持つキャセイパシフィック航空で台湾・香港経由でマドリードへ行き、そこから改めてイベリア航空でリスボンに飛ぶことにしました。そのほうが断然安かったのです。
飛行機は経由便だと、格安になります。空き席を時間で買い取るイメージなのか。
じつは大学生の時に、最も安かった南回り便でヨーロッパに行ったことがありました。ところがバンコク、デリー、バグダッドと経由しているうちに政変に巻き込まれ旅が一時中断に。その間の経験が濃すぎて、一週間遅れでヨーロッパに着いたときには憧れのヨーロッパがなんとなく味気なく思われてしまったのでした。以後、経由地の政治状況は確認を怠らないようになりました。
キャセイのいいところは、エコノミークラスでもビジネスクラスとそん色ない食事が出ること。スチュワーデスさんが自分たちのおしゃべりに夢中でキャピキャピしたムードの中、客への最低限のポイントは外さないところも好感が持てました。ANAとの共同運航便となる機も多く、マイレージが効率よく貯まるのもうれしい。
こうして15時15分に成田空港を立った飛行機は18時に台湾を経由し、21時半に香港へ。3時間後の0時35分(日本時間1時35分)発でようやくマドリードまでノンストップとなります。
日本人スチュワーデスさんが、
「マドリード便はまだ2016年6月から就航したばかりなんですよ。私も行く度に好きになります」
まさか、この半年後に香港民主化デモで空港が占拠されて欠航。さらにデモを支持した社員が大勢、解雇される事態になるとは思いもよりませんでした。
さらに2020年10月21日にはコロナの影響によって従業員の4分の一にあたる8500人をリストラする計画を発表しました。イギリス風の優雅な雰囲気がコロナが収束した後も保たれるのか、とても心配です。
(つづく)
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