中国では新暦の正月を祝う習慣はない。一応、1月1日から3日までは休みだが、普通の連休だ。町を歩いても政府関係の建物に新年の年号を書いた垂れ幕が下がっている程度で、他に特別な飾りもなければ、デパートのセールもない。
じつは中国の伝統行事はすべて旧暦で行われる。ちなみに今年の正月は2月9日だ。その日は「春節」とも呼ばれ、一週間以上、お休みとなる会社も多い。帰省するのもその頃だ。
春節の日には「紅白歌合戦」に笑いを織り交ぜたテレビ番組がド派手に放映される。放映日が近づくと、「誰が司会をする」とか、「今年のあの人のお笑いのネタは20秒に一回の大笑いの渦になるだろうとか」とかがマスコミの話題の中心となり、世間の関心も高まってくる。そして、当日。親戚とともに番組の出来映えを家で酒や1.5リットル入りのペプシコーラやお茶などを飲みながら賑やかに過ごす。お年玉もある。
だが私は新暦の正月には、あまりの「何もなさ」にうろたえた。まず、幼稚園には12月下旬からの冬休みがない。だから12月31日に小雪舞う中、野外で幼稚園の演芸会が行われたわけだ。あまりにさびしいので餅米を買ってきて、蒸し、ビール瓶の底でついて餅に丸めて、雑煮にして食べた。1月1日夜のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの中継だけが、「ああ、世界は正月を祝っている」と感じられた瞬間だった。
さて、新聞に1月1日より花卉節が開かれる、とあったので、昆明の繁華街に家族で出かけた。昆明はなんといっても花の生産地として名高いし、やっぱり中国でも新暦の正月を祝うのだ、と正直、ほっとした。きっと、いろいろな花々が繁華街一面に咲き乱れ、美しく飾られているに違いない。
だが実際に行ってみると、インパクトのない花飾りの盆景? が並んでいるだけだった。1.2メートル四方の台の上を木や花で漠然と飾りつける。それらが何十台もあり、一つ一つにスポンサー名がぶらさがっている。傍らに投票箱。
どうやら一等を競っているらしい。まるで田舎のひなびた七夕飾りの競い合いのような光景だった。やはり新暦の正月を祝う行事ではなかったのだった。
年があけました。今年もどうぞよろしくお願いします。
じつは中国の伝統行事はすべて旧暦で行われる。ちなみに今年の正月は2月9日だ。その日は「春節」とも呼ばれ、一週間以上、お休みとなる会社も多い。帰省するのもその頃だ。
春節の日には「紅白歌合戦」に笑いを織り交ぜたテレビ番組がド派手に放映される。放映日が近づくと、「誰が司会をする」とか、「今年のあの人のお笑いのネタは20秒に一回の大笑いの渦になるだろうとか」とかがマスコミの話題の中心となり、世間の関心も高まってくる。そして、当日。親戚とともに番組の出来映えを家で酒や1.5リットル入りのペプシコーラやお茶などを飲みながら賑やかに過ごす。お年玉もある。
だが私は新暦の正月には、あまりの「何もなさ」にうろたえた。まず、幼稚園には12月下旬からの冬休みがない。だから12月31日に小雪舞う中、野外で幼稚園の演芸会が行われたわけだ。あまりにさびしいので餅米を買ってきて、蒸し、ビール瓶の底でついて餅に丸めて、雑煮にして食べた。1月1日夜のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの中継だけが、「ああ、世界は正月を祝っている」と感じられた瞬間だった。
さて、新聞に1月1日より花卉節が開かれる、とあったので、昆明の繁華街に家族で出かけた。昆明はなんといっても花の生産地として名高いし、やっぱり中国でも新暦の正月を祝うのだ、と正直、ほっとした。きっと、いろいろな花々が繁華街一面に咲き乱れ、美しく飾られているに違いない。
だが実際に行ってみると、インパクトのない花飾りの盆景? が並んでいるだけだった。1.2メートル四方の台の上を木や花で漠然と飾りつける。それらが何十台もあり、一つ一つにスポンサー名がぶらさがっている。傍らに投票箱。
どうやら一等を競っているらしい。まるで田舎のひなびた七夕飾りの競い合いのような光景だった。やはり新暦の正月を祝う行事ではなかったのだった。
年があけました。今年もどうぞよろしくお願いします。
相変わらず食べ物の話に反応してしまう私なのですが、お正月に、買ってきた餅米をビール瓶の底でついてお雑煮を作ったとのこと、いい思い出にもなりそうだし、なんかちょっと楽しそう・・と思ってしまいました。冬休みも無く、なんとなく年を越してしまうとは知りませんでしたが。
そういえば、何回か前のテーマに戻りますが、
柚子の話も面白かったです。
私は(日本の)柚子の実と皮を刻みお砂糖をまぶして食べるのが大好きなのです。子供の頃はよくお弁当箱のすみに入れてもらってました。
では、今年もよろしくお願いいたします。
あと、餅は3合程度なら、ビール瓶の底で結構、いい感じにつぶれてくれます。よし、食べ物ネタの頻度を増やそう、と思った新年でした。感想、ありがとう。
こちらは2日から街が通常営業で、お正月の風情がありません。クリスマスツリーは1月第一週まで飾られてるし。
日本の食材は豊富なのでお餅も食べましたが・・・
温泉に入りたいなあ。中国には温泉地はあるんでした??
さて我が家でもまだクリスマスの飾り付けを外してません。たんに無精なだけです。
あと、温泉。中国でも雲南にはいっぱいありますよ。すごく強烈なものが。標準がないので一言では語れませんが、最近、雲南は観光の切り札にゴルフ場と温泉地で売り出しつつあります。
これからもよろしく。
もうちょっと早くお返事したかったのですが、仕事でばたばたしていました。
ところで、沖縄にも中国にも行ったことのない私は砂糖きびを見たことがありません。おやつとして街中で売っているのですね~。調味料として使うこともあるのかな?おやつといえば、ドバイに行った時はホテルのフロントなどいたるところにナツメヤシの実が置いてあり、よく食べていました。
では、次回も楽しみにしています。