とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2011年宇宙の旅が現実に

2009-12-10 18:38:11 | サイエンス
先日、アメリカでイギリスのヴァージン・ギャラクティック社の商業宇宙旅客機「スペースシップ2」が公開されたそうである。正式な運行は2011年の予定だ。

同機は、全長約18mで、乗客6人、乗員2人の計8人乗り。母機に掲げられ、高度約16kmで切り離された後、ロケットエンジンに点火して音速の3倍近くまで加速し、高度約100キロに到達する。乗客は、漆黒の宇宙空間から地球を眺めたり、5分間程度の無重力状態を楽しんだりできる。その後、同機は自力でグライダーのように地球に帰還する。全行程は約2時間30分の短い旅であるが、運賃は20万ドル(約1800万円)だという。これが安いか高いかは、議論の分かれるところであるが、宇宙飛行士といった訓練された人でない一般の人が乗船できるというのが画期的である。既に300人以上が搭乗予約済みで、その中には日本人も含まれ、日本人貸し切りフライトも行われるそうだ。

申し込みしているのは、相当な金持ちばかりで、我々のような一般庶民には、まだまだ手が届かない話であるが、宇宙旅行が夢物語でなくなったということは感無量である。いよいよ本格的な宇宙への進出が民間でも始まるということだ。宇宙空間から地球を生で見たら人生観変わるのかなー。

動画は、「スペースシップ2」による宇宙旅行のイメージ映像です。

スペースシップ2宇宙旅行CG映像( 日本語版)



温室効果ガス削減のための地球規模の対策とは

2009-11-08 21:03:55 | サイエンス
英国の科学者団体・イギリス王立協会が「地球温暖化はもう止められない可能性が出てきた。非常事態に備え『プランB』を策定すべし」という報告書を発表したそうである。『プランB』とは、地球工学を発動して、地球を人為的に寒冷化できるようにしておこう、というものである。大きく分けると(1)大気中の二酸化炭素を除去する(2)太陽エネルギーを遮断するのふたつのやり方があり、具体的には、下記の5つの“地球冷却策”が検討されている。

1. 空飛ぶ火山
 火山が噴火すると二酸化硫黄を含む小さな粒子が大気中に噴出される。その粒子によって一部の太陽光線は宇宙に反射され、地球は素早く冷却されることになる。これまでに複数の研究者が同様の粒子を放出するジェット機や風船など、独自の“空飛ぶ火山”を用いた地球温暖化対策を提案している。

2. 雲を生み出す船
 コンピューター制御の船が遠方の海を航行し、海水を吸い上げて霧を噴射すれば、低空に厚い雲が形成され、その雲で太陽光線を宇宙に反射することが可能だ。こうした船を数百隻航行させるには10億ドル以上の費用がかかるが、地球工学的な方法の中では比較的小さな額だ。だが、船に局地的に温度や気象を変化させる機能が備えられることで、雲の制御をめぐって国家間で衝突が起きる恐れがある。

3. スペース・ミラー
 地球の大気で太陽光線を遮断する代わりに、宇宙空間に挑戦する方法もある。巨大な鏡や反射する円盤を地球周囲の軌道に乗せれば太陽光線を遮断できるという。この手法は安全で副作用が少ない。だが、費用は数兆ドルに上り、設計から建設、打ち上げまでに数十年はかかるため、従来の何倍もの規模の巨大な宇宙計画が必要になる。

4. 人工的な樹木
 樹木は主要な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を空気中から大量に吸収しているため、より多くの木を植えることは、空気中から温室効果ガスを除去する最もコスト効果の高い方法の一つだと言える。だが、利用できる土地は限られているため、科学者たちは現在、化学反応を起こしてCO2を吸収する人工的な樹木を研究中だ。人工的に吸収されたCO2は、濃縮して洞窟や古い石油貯留層などの地下へ送り込む必要がある。この方法は地球温暖化の根本原因である温室効果ガスを処理できるため、CO2の排出自体をゼロにしてしまうという方法を除けば、最も強力だという。だが、費用も最もかさむことになりそうだ。

5. 山を溶かす
「岩石の山を溶かす」と言うと、まるでマッド・サイエンティストの妄想のように聞こえるかもしれない。だが、CO2を吸収する一つの手段として、岩石の自然な風化作用の速度を上げるという方法も提案されているのだ。通常の弱酸性の雨水では、何十万年以上もかけて山や岩石が溶解され削られてゆくが、CO2はその過程で空気中から取り出され、石灰石などの鉱物となって封じ込まれる。この風化作用を人工的に再現するという大規模な作業を実現するには、大きな鉱山がいくつも必要だ。また、海水を化学的に分解して酸を作り、岩石の上に噴霧するために大量の電力を使う。大規模な鉱山の運営と大量のエネルギーが必要となり、大変な費用がかかるという。

どれも、想像もつかない大規模なプロジェクトになりそうであり、実現できたとしても副作用の心配があり、これまでは「禁じ手」とされてきたそうである。だが、もうそんなことを言っていられない事態だともいう。これらの対策を実施するうえで科学的、技術的な面は可能であるらしい。むしろ最大の障害は社会的、倫理的、あるいは法律、政治上の問題だろうと言われている。たしかに、地球の“温度調節”の支配権をめぐり争いが起きかねないことだろう。このまま、地球温暖化が進んだ場合、50年100年先の地球がどうなっているのだろうか?自分たちの子供や孫の世代の将来が心配である。

参考として、こちらを紹介しておく。
「地球温暖化に抗する」クレージーな地球工学的計画ベスト10
http://wiredvision.jp/gallery/200804/20080423094240.html

オリオン座流星群を見に行った

2009-10-22 19:45:19 | サイエンス
しばらく前から、オリオン座流星群の出現がピークを迎え、ここ数日が見頃なんて報道が盛んにされていたので、妻が見たいと言い出し、昨日夜遅くから車を走らせ光が少ない山のほうまで行ってきた。

このオリオン座流星群は、約3000年前にハレー彗星から放出されたちりが06~10年の間、地球の軌道に接近するためで、次に急増するのは70年後であるという。来年は月明かりがあり、良い条件での観測は事実上、今年がラストチャンスになるということだ。19日夜から23日未明にピークを迎えるということもあり、月明かりがなく天気もよい昨日の夜は、我が家においても最後のチャンスだった。

実際に、観測場所に着いてから約1時間ほど粘って空を見上げていた。たしかに、長く尾を引いた流れ星がいくつか観測できた。話によると1時間あたり数十個も見られるかもしれないということだったが、実際には7~8個くらいしか見えなかった。東の夜空に浮かぶオリオン座近くから放射状にいろんな方向に出現しており、ピークは壮観だろうなと思った。もっと遅い時間ならたくさん出たのかもしれないが、翌日も仕事がありいつまでも夜更かしもできないので、早々に帰った。妻が観測できたのは、私よりもっと少なかったようで、しきりに悔しがっていた。

因みに、流星をなんとか写そうとカメラと三脚を持っていって何枚か写したが、ここでお見せできるような写真は撮れなかった。星空を撮るのはなかなか難しいものである。


水の話 その4

2009-10-12 20:14:09 | サイエンス
4回目は、水道水をおいしくのむ方法である。殺菌剤の塩素剤のカルキ臭を取り除く方法でもある。

(1)市販の浄水器を使う
塩素は取れて当たり前だが、一定期間使うと取れなくなるので交換が必要となる。
(2)炭による吸着除去
効果はあるが、30時間以上放置しないと除去できない。
(3)原水沸騰
沸騰させると減少するが、塩素が熱で分解するのではなく、もとの水質や容器から溶け出す成分の種類によって減少率は異なる
(4)直射日光 紫外線による分解
(5)レモンを加えると瞬時で0になる
(6)お茶の葉や茶汁で0になる

以上のような方法で、世界一安全だといわれる日本の水道水をおいしく飲むことができる。

水の話 その3

2009-10-11 20:12:00 | サイエンス
3回目は、水をまずくする成分である。

(1)臭気成分
 ①カルキ臭 安全のため必要ではあるが、ないほうがやはりおいしく感じる。
 ②油臭
 ③硫化水素臭 硫黄泉や卵が腐ったような臭い
 ④金気臭 イオン状の鉄やマンガンの臭い
 ⑤その他の薬品臭
(2)味覚成分
 ①塩味
 ②鉄、銅、亜鉛等による渋味
 ③マンガン、マグネシウム等による苦味
(3)視覚成分
 ①赤い水 鉄分による
 ②黄色の水 濃度の低い鉄がある場合や、まれにクロム酸が混入したケース
 ③紫色の水 酸化してない鉄とお茶のタンニンが結合した時
 ④黒い水 マンガンに起因する
 ⑤白い水 消えない微白濁は亜鉛によるもの
 ⑥青い水 銅イオンによるものがほとんど
 ⑦緑色の水 繁殖した藻類によっておこる
 ⑧褐色の水 鉄とマンガンの酸化物
 ⑨油
 ⑩濁り
 ⑪泡立ち

これらのどれかの条件が一つだけでも入れば、まずく感じるだろう。

水の話 その2

2009-10-10 20:09:58 | サイエンス
2回目は、水をおいしくする条件である。

(1)物理的条件
 ①無色透明で変な泡立ちがないこと
 ②体温マイナス20~25℃がおいしいといわれる。因みにお湯は体温プラス20~25℃が飲みやすいとされている
 ③良い雰囲気で飲むことが味にプラスになる
 ④コップがピカピカである等の清潔感があること
(2)生理的条件
 ①汗をたくさんかいたり、喉が渇いたりして体が要求している時。
 ②飲みなれた水
 ③気持ちがゆったりと落ち着いたとき。
(3)気象条件
 ①汗ばむ暑さで、気温と水温との差が10℃以上あるとおいしく感じる。
 ②乾燥しているほうがおいしく感じる

以上の条件がそろうと、人は水をおいしいと感じるのだ。

水の話 その1

2009-10-09 20:08:33 | サイエンス
最近、水についていろいろ研究している方の資料をいただいたので紹介することにする。

先ず1回目は、「おいしい水」と「名水」の違いである。
それぞれ、所管する機関によって決められた表現であって、比較の次元が異なる。

「おいしい水」の条件とは、
①飲んでさっぱりする味覚
②くせのない水
③汚染を受けていない自然に近い状態の水
④おいしいなと思う水

「名水」の選定基準とは
①きれいな水で古くから生活形態、水利用において水質保全のための社会的配慮が払われているもの
②地域住民による保全活動がある
③湧水などである程度の水量を有する良質なもの
④「名水」として故事来歴を有するもの
⑤自然性が豊かで、希少性や特異性を有し、優良な水環境として後世に残したいもの

「名水」とは、それを産出する水源や場所が主役であり、「安全な水」「おいしい水」「健康によい水」等と直接比較できるものではない。「名水」が「おいしい水」では必ずしもないということは知っておく必要がある。

遺伝子検査キット

2009-09-11 22:29:47 | サイエンス
ちょっと気になった情報だが、最近「遺伝子検査キット」なるものが通信販売されているようだ。家庭にいながらにして、簡単な操作でサンプルを採取し、郵便で送ることによって、遺伝子に書かれている内容を調べてもらい「体質を判定」する検査キットである。

特定の遺伝子を検査することで「自分はどんな体質なのか?」「将来どんな病気にかかりやすいか?」などを知ることが出来るという。自身の明確な体質特性を知ることで、適切な生活習慣や食生活を実践し生活習慣病(ガンなど)の予防に役立てるのが、この遺伝子検査の目的だ。

いろんなメーカーからキットが発売されているようだが、基本的にはどこも同じようだ。検査方法はほおの内側に遺伝子採取棒を押し当て、10回程度強くこするだけ。あとは遺伝子検査申し込み同意書などの書類や、遺伝子採取棒等を返信用封筒に入れて返送すると、約2~3週間後に結果報告書と、さまざまなアドバイスを記したカルテが届くようになっているそうだ。

キットの種類も「ガンになりやすいかどうか」「アルコール感受性がどうか」「肥満になりやすいか」などの目的によって多少違うようだが、気になる項目のキットを試してみると今後の生活習慣の改善に役立ちそうである。遺伝子は一生涯変わることはなく、検査キットで検査した遺伝子は、一生に一度の検査になる。費用は1万円~3万円前後が多い。ちょっと、面白そうなので試して見たい気がする。

2012年地球滅亡説!?

2009-08-14 21:39:16 | サイエンス
ネットで2012年と検索すると、2012年に地球が滅亡するという話題がたくさん出てくるのを知った。1999年のノストラダムスの予言時には、かなり不安感を煽ったが、またこんな話が信憑性高く報じられているらしい。

一つは、古代文明のマヤの暦が2012年12月22日で終わっていることだ。その理由はその日に「フォトンベルト」という高エネルギー光子の集合体の中に地球が覆われ、地球が3個の星に分裂してしまうということからきている。なんだかとんでもない与太話だと思うし、そんなに気にすることもないが、ネットで検索してみると面白いように出てくる。しかも、このネタを元に映画も作られているのだ。ローランド・エメリッヒ監督作品『2012』が2009年11月21日(土)全国ロードショーで公開される。内容はよくわからないが、マヤ文明の予言の一端がわかるかもしれない
公式サイトhttp://www.sonypictures.jp/movies/2012/

ただ、2012年の予言にはもう一つ信憑性がありそうな話があるのだ。それはNASAの研究チームが発表した報告書による。太陽活動が極大化する時期が2012年頃[2010年頃から2012年頃]と予想されていて、このとき地球の地磁気シールドに、通常になく大きな穴が開くため、太陽フレアに対する地球の防御体制は弱まるというのだ。太陽フレアが放出するエネルギーが地球の磁場を混乱させ、強力な電流によって高圧変圧器が故障し、電力網が停止してしまうというものだ。今の人類にとって電力網の停止は死活問題に係わる。米国での被害額は「最初の1年間で1兆〜2兆ドル」にのぼり、「完全復旧には4年〜10年」を要すると報告書は予測しているそうである。もちろんそれ以外でも、太陽エネルギーによる人体への影響もかなりあるのかもしれない。

マヤの予言しかり、NASAの報告書も外れることを願うばかりだ。

冥王星が惑星から格下げになった訳

2009-08-13 21:37:45 | サイエンス
先日、ブログで紹介したがルーシー&スティーブン・ホーキンス親子著作の「宇宙への秘密の鍵」という本を読んだ。図書館に予約しておいたら、結構早く借りることができた。小学生の頃、科学物が好きで「宇宙の謎」といった本をよく読んでいたので、いい歳になった今でもこういった本にも興味がある。この本は、児童向けになっているので、子供が読んでわかりやすいように、冒険ミステリー調のお話になっているが、宇宙の謎を判りやすく解説してくれているので、けっこう参考になる。

太陽、惑星、彗星、小惑星、月、ブラックホールといった宇宙用語がいろいろ出てくるが忘れていたことを一杯思い出させてくれる。その中でも、「冥王星が惑星から格下げになった訳」が特に参考になった。

昔は、太陽系の惑星といえば、「水金地火木土天海冥」と何度も呪文のように覚えたものだ。それが2006年の国際的な天文学の学会で、惑星から外されるという事態になった。何で外してしまうのか気に入らない思いをしたものだった。「水金地火木土天海」では、何か物足らない。そんな思いをしながら新聞での解説を読んでいたので、気持ち的に納得してなく、訳をしっかり理解してなかった。

今回、この本でそこらへんの理由がしっかり解説されていた。
まず、惑星の定義は以下の3つの条件が必要とされたようなのだ。
①太陽の周囲の軌道を回っていること。
②球形を保つだけの大きさと重力を持つこと。
③太陽の周囲を回る時、近くにあるものを寄せ集めるので、軌道上に他の天体が存在しないこと。

つまり、冥王星の軌道にはたくさんの小天体が存在しており③の定義に外れてしまうということなのだ。これによって惑星から準惑星に格下げになったそうである。今は太陽系の惑星は8つなのである。くれぐれも「水金地火木土天海冥」と唱えてはいけないのだ。気をつけるようにしよう。