とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「松任谷由実コンサートツアー2011 Road Show」@浜松

2011-06-10 21:12:54 | コンサート


昨夜は、仕事を早めに終えて妻と一緒に「松任谷由実コンサートツアー2011 Road Show」を見に行ってきた。ユーミンのコンサートなんて浜松では行なわれることがなくて、一度も行ったことがなかった。今回、浜松でやるという事がわかり頑張ってチケットをとったので大いに楽しみにしていた。

18時30分開演のところ10分遅れで始まった。ステージには、コートを着た男女が数名登場して、映画館の入口前で楽しそうに記念写真を撮ったり踊ったりするシーンから始まった。そして、中央からユーミンが傘を持って厚手のコートと帽子をかぶりながら登場する。まるでジーン・ケリーの「雨に唄えば」を彷彿する出だしである。コンサートタイトルが「Road Show」ということで映画をテーマにしたショーの始まりだった。

ユーミンのコンサートといえば、派手な演出が多いと聞いていた。この日のアクトシティ大ホールでは、それほど大掛かりな演出はできないだろうとは思っていたが、さすがユーミンのコンサートは違う。それなりに、舞台を使いこなし、歌と踊りを交えた迫力あるステージだった。とにかくユーミンの七変化の早業には驚いた。コート姿から、ショーガール、着物姿、夏の涼しげなワンピース姿、メカニカルな未来人風な衣装、金ぴかのドレス等、いつの間に着替えたのか判らないほどの早業で次々と歌を披露してくれた。

ただ、私が知っているユーミンの楽曲は、コアなファンではないのでそれほど多くない。今回の中では知っている歌は、あまりなかった。しかし、はや60歳近くになろうとしているユーミンが若い女性ダンサーと同じように息を切らさず歌い踊る姿に感動した。何時までも昔のままの姿を維持し、人々の夢を崩さないよう日々努力しているのだろう。これこそ、本当のスターである。知っている歌が出てくるかどうかよりも、彼女の一挙手一動に魅入ってしまった。一番すごいなと思ったのは、手足の動きだ。いろんな歌を歌ってくれたが、その全てにおいて手の向き、足の位置など計算されつくした動きだったような気がする。リズムに合せて適当に手足を動かしているわけではなく、その時のリズムや歌詞に合せて如何に美しく見せるかを考えつくしたような振り付けである。このあたりは、本当のプロシンガーだといえる。

コンサート中盤では、会場を盛り上げようと観客を交えての歌詞指導があった。「少しだけ片想い」の一フレーズをみんなで合唱する。

♪いつだって I Love You More than You
♪You Love Me 少しだけ片思い
♪More than You

ちょっと英語が多くて、上手く発音できなかったが適当に繋げて歌った。何度も歌っているうちにいい気分になってきた。こういうことで観客を盛り上げるのもうまいものだ。また、照明による光のシャワーや胸にどんどん迫ってくる重低音のパワーに圧倒されたステージでもあった。ユーミンのコンサートを初めて見ることができたが、長い間トップスターで君臨してきている訳がわかった気がした。知らない曲ばかりでも、夢のような世界に引きずり込まれた楽しい時間だった。

因みに、今回のセットリストは下記のとおりだ。


1.ひとつの恋が終るとき(Road Show)
2.TUXEDO RAIN(ダイアモンドダストが消えぬまに)
3.たぶんあなたはむかえに来ない(MISSLIM)
4.恋の苦さとため息と(VIVA ! 6×7)
5.I Love You(Road Show )
6.少しだけ片想い(COBALT HOUR)

(メドレー開始)
7.太陽と黒いバラ(Road Show)、恋の一時間は孤独の千年(TEARS AND REASONS)、真夏の夜の夢(U-miz)、輪舞曲(ロンド)(KATHMANDU)
(メドレー終了)

8.大連慕情(水の中のASIAへ)
9.春よ、来い(THE DANCING SUN)
10.ただわけもなく(Wings of Winter,Shades of Summer)
11.Blue Planet(A GIRL IN SUMMER)
12.夏は過ぎてゆき(Road Show)
13.わき役でいいから(水の中のASIAへ)
14.ガールフレンズ(VOYAGER)
15.静かなまぼろし(流線形'80)~私のフランソワーズ(MISSLIM)
16.Mysterious Flower(Road Show)
17.今すぐレイチェル(Road Show)
18.LOVE WARS(LOVE WARS)
19.瞳はどしゃ降り(TEARS AND REASONS)~DESTINY(悲しいほどお天気)

EC1.コインの裏側(Road Show)
EC2.カンナ8号線(昨晩お会いしましょう)
EC3.ダンスのように抱き寄せたい(Road Show)

アンコール3曲が終了すると会場の照明がついて「ただ今をもちまして、コンサートを終了いたします」の場内アナウンスが流れたので、もう終わりだねと会場を出てしまった。ところが、帰宅後いろんな人のブログを覗いてみたら、アンコール3曲終了後、もう一曲「海を見ていた午後」という曲をやった会場があったようだ。浜松会場では、どうだったのだろうか。今更知ったとしてもどうしようもないのだが、浜松で見た人がいたら教えて欲しいものだ。