7:03。「晩翠旅館」を出発する。明け方まで雨が降っていたようだが、宿を出る時には小降りとなり、雨具も着ずにそのまま出た。
車道を2キロほど歩いた後、堤防沿いの道に入る。朝早いせいか、通る車も人もなく、静かな道のりだった。
前方の森に中に塔が見えた。この塔が、これから目指す70番札所本山寺の五重塔だ。途中で出会ったオジサンが、あの塔が本山寺だと教えてくれていたので、安心して進むことができたのだ。
8:09。70番札所本山寺に到着する。
そして境内には、目印となった五重塔が堂々と建っていた。
70番から次の71番までは、約11.3キロある。その後は、もくもくと歩いていた。残り6キロくらいになったころ、神戸のイノさんより電話があり、これから71番まで来てくれるという。今回は、イノさんとヨーコさんも一緒だ。前日宿毛マラソンに出たそうで、その帰りにわざわざ駆けつけてくれたのだ。71番札所弥谷寺前の道の駅で待ち合わせることになっていたが、私が着く前に二人がお迎えに来てくれた。
11:09。71番札所弥谷寺の山門に3人で向かう。
弥谷寺も山寺であり、石段をかなり上らなければならない。左側が竹林、右側が岩壁となっておりなかなかワイルドな寺だ。
太子堂へは、岩壁横の石段を上がって行く。
岩壁には、岩を彫った磨崖仏が祀られていた。
弥谷寺からの展望もなかなかいい。平地のあたりが、これから行く善通寺あたりだろうか?
再び道の駅に戻ったところで、お昼近くとなり、二人に美味しいうどん屋に連れて行ってもらう。何だか見覚えのある道に来たなあと思って周りを見回したら、今朝歩いてきた道にあったうどん屋だった。
このうどん屋で、二人のお勧めだという「アン雑煮うどん」を頂く。讃岐うどんに餡子の詰まったお餅が入っているうどんだ。焼きたてで香ばしいお餅とあっさりした甘みの餡子が入っていて、意外とイケる味だった。
他にも、おでんや稲荷ずしを食べて充分お腹が一杯になった。イノさん、ヨーコさんの二人からはお接待という事で、全てご馳走してもらい毎度のことながら今回もお世話になった。
その後、出会った道の駅まで送ってもらい、再び遍路道を歩きだす。香川県に入るとおにぎりのような山やため池をいくつも見る。香川県にため池が多いのは、年間降水量が少なく、夏に雨が少ない時、旱害が起こる事があり、その対策として、農地に隣接した土地にため池を作ることが古くから行われた事による。
13:58。72番札所曼荼羅寺に到着する。
曼荼羅寺には、空海が手植えしたと伝えられる不老松があり、菅笠に似た形から「笠松」とも呼ばれていたが、近年松くい虫の被害を受け、枯死してしまったそうだ。その後、名残をとどめようと、幹の部分に空海の姿が刻まれ、「笠松大師」としてよみがえり、不老松の生えていた一角に安置されている。
次に、0.6キロしか離れていない73番札所出釈迦寺に向かう。
今日は、札所巡りで忙しい。続けて74番札所甲山寺に着いたのは、15:10だった。
山門がないと思ったら、境内の中にあった。
甲山寺を出るころ、ついに雨が降りだしてきた。しかし、次の善通寺までは1.6キロしかないので、傘を差して向かう。75番札所善通寺に着いたのは、15:50だった。道を挟んで両側に寺があるのだが、どちらも善通寺なので、どちらに行っていいのかすぐに分からなかった。案内板などを見て、本堂のある山門に入っていく。
善通寺にも、五重塔があり、本山寺よりもさらに立派な五重塔だった。
本堂でのお参りを終え、今度は、太子堂のある御影堂の山門に向かう。
弘法大師は讃岐国、現在の善通寺市の出身であり、善通寺は弘法大師誕生の寺院として知られる。和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に弘法大師三大霊場に数えられているという事もあって、今までで一番立派な大師堂である。
16:20。今日は、そのまま善通寺の宿坊に泊まる。明日は、一日雨で久しぶりに雨具を着てのお遍路になりそうで、ちょっと憂鬱である。
今日の歩行距離:23.2キロ(通算1048.3キロ)
明日の予定:78番札所まで
車道を2キロほど歩いた後、堤防沿いの道に入る。朝早いせいか、通る車も人もなく、静かな道のりだった。
前方の森に中に塔が見えた。この塔が、これから目指す70番札所本山寺の五重塔だ。途中で出会ったオジサンが、あの塔が本山寺だと教えてくれていたので、安心して進むことができたのだ。
8:09。70番札所本山寺に到着する。
そして境内には、目印となった五重塔が堂々と建っていた。
70番から次の71番までは、約11.3キロある。その後は、もくもくと歩いていた。残り6キロくらいになったころ、神戸のイノさんより電話があり、これから71番まで来てくれるという。今回は、イノさんとヨーコさんも一緒だ。前日宿毛マラソンに出たそうで、その帰りにわざわざ駆けつけてくれたのだ。71番札所弥谷寺前の道の駅で待ち合わせることになっていたが、私が着く前に二人がお迎えに来てくれた。
11:09。71番札所弥谷寺の山門に3人で向かう。
弥谷寺も山寺であり、石段をかなり上らなければならない。左側が竹林、右側が岩壁となっておりなかなかワイルドな寺だ。
太子堂へは、岩壁横の石段を上がって行く。
岩壁には、岩を彫った磨崖仏が祀られていた。
弥谷寺からの展望もなかなかいい。平地のあたりが、これから行く善通寺あたりだろうか?
再び道の駅に戻ったところで、お昼近くとなり、二人に美味しいうどん屋に連れて行ってもらう。何だか見覚えのある道に来たなあと思って周りを見回したら、今朝歩いてきた道にあったうどん屋だった。
このうどん屋で、二人のお勧めだという「アン雑煮うどん」を頂く。讃岐うどんに餡子の詰まったお餅が入っているうどんだ。焼きたてで香ばしいお餅とあっさりした甘みの餡子が入っていて、意外とイケる味だった。
他にも、おでんや稲荷ずしを食べて充分お腹が一杯になった。イノさん、ヨーコさんの二人からはお接待という事で、全てご馳走してもらい毎度のことながら今回もお世話になった。
その後、出会った道の駅まで送ってもらい、再び遍路道を歩きだす。香川県に入るとおにぎりのような山やため池をいくつも見る。香川県にため池が多いのは、年間降水量が少なく、夏に雨が少ない時、旱害が起こる事があり、その対策として、農地に隣接した土地にため池を作ることが古くから行われた事による。
13:58。72番札所曼荼羅寺に到着する。
曼荼羅寺には、空海が手植えしたと伝えられる不老松があり、菅笠に似た形から「笠松」とも呼ばれていたが、近年松くい虫の被害を受け、枯死してしまったそうだ。その後、名残をとどめようと、幹の部分に空海の姿が刻まれ、「笠松大師」としてよみがえり、不老松の生えていた一角に安置されている。
次に、0.6キロしか離れていない73番札所出釈迦寺に向かう。
今日は、札所巡りで忙しい。続けて74番札所甲山寺に着いたのは、15:10だった。
山門がないと思ったら、境内の中にあった。
甲山寺を出るころ、ついに雨が降りだしてきた。しかし、次の善通寺までは1.6キロしかないので、傘を差して向かう。75番札所善通寺に着いたのは、15:50だった。道を挟んで両側に寺があるのだが、どちらも善通寺なので、どちらに行っていいのかすぐに分からなかった。案内板などを見て、本堂のある山門に入っていく。
善通寺にも、五重塔があり、本山寺よりもさらに立派な五重塔だった。
本堂でのお参りを終え、今度は、太子堂のある御影堂の山門に向かう。
弘法大師は讃岐国、現在の善通寺市の出身であり、善通寺は弘法大師誕生の寺院として知られる。和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に弘法大師三大霊場に数えられているという事もあって、今までで一番立派な大師堂である。
16:20。今日は、そのまま善通寺の宿坊に泊まる。明日は、一日雨で久しぶりに雨具を着てのお遍路になりそうで、ちょっと憂鬱である。
今日の歩行距離:23.2キロ(通算1048.3キロ)
明日の予定:78番札所まで
小生、四国88ヶ所から高野山まで通しで歩き通す計画で3/24 1番霊山寺をスタートしました。4/15予定通り88番大窪寺で結願を果たしたものの1番に戻る途中で大きくコースアウトしてタクシーを使ってしまい、全行程歩き通す計画は破たんしてしまいました。
このブログで紹介されていたスントのGPS時計を小生も購入し、今回携帯しました。これなくして23日間での結願は到底不可能だったと思います。
トッチーさんとどこかでお会いできるものと期待していましたが、帰宅されてる間に通過してしまったようですね。
じゃす、こと高崎康二
我々の近くには五重までいくのは珍しく三重程です。
四国には沢山あるのですね。
それにしてもイノさんようこさんには頭が下がるとともにとっちーさんへの気持ちも伝わりますよ。
凄いペースですね。
私のペースと比べると、倍のスピードですからまさに超高速お遍路です。
その体力と健脚ぶりに驚嘆しました。
スントのGPSウオッチを使われたとのことですが、充電が面倒くさくなかったですか。
すべて、ログが取れていれば、あとで軌跡を確認できるのがいいですね。
まずは、結願おめでとうございます。
高野山にも行かれたのかな。
四国の中にも、立派なお寺が数多くあり感心しました。
仏教建築に興味がある人には、お遍路もまた違う楽しみができそうですよ。
イノさん、ヨーコさんにはいつも楽しませてもらってありがたいです。
ログは取りませんでした。カシミール3Dの地形図に緯度経度を入れたものをコピーして持参し、スントで現在地を確認しました。
JRも使って1番と徳島港に移動した後、和歌山港から高野山奥之院まで歩きました。25日で満願達成です。
お接待までしてくださって マラソンの翌日だというのに 本当にありがたい応援ですね、
とっちーさんも 鉄人でいらっしゃいますが イノさん ヨーコさんも すごい脚力の鋼のような人達
とっちーさんの周りは鉄人と鋼人がたくさん・・
で その上をいく ジャスさん?
自転車でももっと時間がかかると思いますが 物凄い人がいらっしゃるものですね・・・・・・・・・・・
これまでも素朴な札所もありましたが 結構豪華で派手な札所もあって そのなかでもこの五重塔はまた立派なものですね・・
ねえ とっちーさん、
ふと思ったのですが
四国は今では最低賃金とかで最下位を争っていて有名ですが
江戸時代は結構潤っていたのではないでしょうか。。
木蝋商売もあたったでしょうが 温暖な土地柄で台風は来るけれど作物はよく実るし 海を隔てて幕府の目も届きにくいし 他県との軋轢が少ない分 無駄な出費も少ないから独立国家としての余裕があったのではないでしょうか・・
などと 下世話なことを考えてしまいました・・
すみません
それにしても立派な五重塔ですね。
関東は雨になりました、風も強いです、
明日もどうぞお気をつけて・・
目的は、歩いた距離を正確に知りたかったからです。
ところが、休憩をした時も微妙に動いているので距離がどんどん加算され歩行距離が多めに出てしまうこととなり、役に立ちませんでした。
こまめに、一時停止すればいいのですが、すぐ忘れてしまいがちで、面倒くさいからやめてしまいました。
とにかくお遍路は長い日数なので、一日でもまともにデータが取れないとGPSの便利さが半減してしまいます。
現在地確認は、スマホのグーグルマップが役に立ちました。
スントのログをアップロードする必要がないときは、私もAC→USBアダプタを使ってますよ。
高野山は、宿坊の予約が4月は取れなかったので、5月中旬に行くことにしています。
世の中は広い。
まだまだ、学ぶべき事、教えられることだらけです。
それにしても、見切り発車さん。
目の付け所が、素晴らしい。
昔は、四国だけで十分繁栄していたこともあったのでしょうね。
お遍路という文化も、そういう土壌から発展したのかもしれません。
道州制になった場合は、四国4県はすぐに一致団結しそうです。
これから雨の区域は関東のほうに移って行きましたね。
四国は、明日からいい天気ですよ。
ただ、7年前に本州縦断フットレースを完走したことがあり、その経験があって今回は比較的楽に結願を果たすことができました。(何度かの時間的危機はありましたが、身体的には)
こんばんは~
コメント有難うございます。
結願成就 おめでとうございます。
日本全国いろいろ経験をなさっていらっしゃるのですね、
びっくりしました。
私は山もマラソンも全くの素人の傍観者ですので とっちーさんはじめ こちらに時々登場なさる方々 皆様の山行きやランが超人の様に感じます、
次元の違う 鉄人 鋼人 雲の上の神様の様に思っています。
>本州縦断フットレース
など その名称を聞いただけでも気が遠くなりそうです。
記録とか 詳しい事はわかりませんが じゃすさんも 私には 雲の上の神様です。
高野山って あの 高野山ですよね・・・
和歌山港から 歩いたそうで・・
・・やっぱり 雲上人です。