とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020阿寺七滝マラニック&宇連山登山:1日目阿寺七滝マラニック

2020-03-16 22:42:35 | マラソン
先週末は、鳥取マラソン参加の予定だったが、コロナウィルスの関係で大会が中止となり、がっかりしていたところ、近場で外遊びなら楽しめるだろうという事で、愛知県の湯谷温泉に向かった。

1日目は、朝から雨模様だったが、雨にも負けず5人のメンバーが集まった。この日に泊まる湯谷温泉の駐車場に車を止め、湯谷温泉駅前からマラニックをスタートする。


湯谷温泉街の古い町並みを抜け走り出す。


途中から東海自然歩道に入り、桐谷の吊り橋を渡る。


吊橋の先には、荒沢不動明王の鳥居があり、宇連川へ落ちる落差15m程の不動滝と、宇連川の渡し場跡に辿り着く。鳥居の先は通行止めとなっており、近くまで行くことはできない。


つづら折りの石段を上り国道151号線沿いに出て、三河大野宿の街並みの中に入っていく。三河大野宿は、江戸時代に鳳来寺から秋葉山に向かう宿場町として栄えたそうだ。通りにあった時計店は、火縄銃製作という看板も出ていて、歴史の重みを感じさせられる。


旧料亭菊水。大正時代に作られた元料亭で、登録有形文化財(建造物)に指定されている。上下階とも座敷二室ずつを配し、床や棚を飾る瀟洒な構えとなる。またガラス窓を多用して明るい開放的な空間とするほか、二階外壁には鏝絵により奴と雀、竹林を巧みに描き、料亭らしい遊興的雰囲気を醸しだしているというが、雨の中、濡れたままで中に入るのは申し訳ないので、外から外観を見ただけで先に進む。


大野宿を抜け、山の中に入ってきた。雨の中でも、花桃などが咲き出していて春を感じる。


鉛山峠に到着する。ここからは、武田信玄が鉛を取ったことから名付けられた鉛山にも登ることが出来る。


鉛山峠から阿寺七滝方面に向かう途中、林道のところどころにはおびただしい数のアズマヒキガエルを発見する。ちょうど繁殖期なのか、雄と雌が重なり合っている様子があまりにもグロテスクで目を背けたくなった。


足元をしっかり見ていないと、うっかり踏みつぶしてしまいそうだ。


アズマヒキガエルがいなくなって、ホッとしたころ、木々の間から滝が見えた。何滝なんだろう?


そして、一番奥まで行くと今回の最終目的地「阿寺七滝」に到着した。滝が7段の階段状になっていることから七滝と名づけられた美しい滝だ。日本の滝100選に選ばれているほか、国の名勝および天然記念物にも指定されている。陰陽師の安倍晴明が若年期に滝で修行したという伝説も残っているそうだ。


滝の前で記念撮影。


滝の上部の途中までは歩道が付いているので、上部の様子を見に行く。


上から下へ流れていく様子。


阿寺七滝の玄関口まで行く。人気は全くなく、車1台も止まっておらず。閑散としていた。こんな雨の日に、観光に来るもの好きもまずいないだろう。


この先は、舗装道路を一気に下って走り、三河大野宿まで戻ってくる。大野交差点から100m先には、1階が喫茶店とギャラリー、2階はギャラリーと多目的ホールを備えた、美術珈琲「鳳来館」という喫茶店があるので立ち寄って行くことにした。


この建物は、1924年(大正13年)に、東三河全域で営業していた大野銀行本店だったものだ。2006年に閉館され、取り壊される運命だったが、現オーナーが、約四百十五平方メートルの敷地ごと購入し、喫茶とギャラリーを備えた大正ロマンあふれる場所になっていた。ウェイトレスも、まさに女給と呼ばれた当時の衣装のまま給仕してくれるのが楽しい。


サイフォン珈琲とケーキセットを注文する。


折角なので、2階のギャラリーを見学していく。常設展示室には、大正ロマンを代表する画家・竹久夢二 (1884―1934) の木版画や掛け軸などが展示されており、入場無料というのが素晴らしい。




鳳来館の入り口前で記念撮影。やはり、大正時代の銀行だったというのがよくわかる造りで、一見すると喫茶店とはとても思えず、中に入るのを躊躇したくなる。


鳳来館を出てしばらく行くと、恐ろしく急な石段があったので気になって登ってみることにした。ここは、「大野の聖地 天神山」といい、南北朝時代に領主の鈴木喜三郎が城山に山城を築いた時に、北の守護神として祭ったのが始まりという。石段は191段あり、上には社殿や石塔籠などがある。


湯谷温泉近くまで戻ってくると、おにぎり状の山が見えた。赤い幟がいくつも上がっているので、ちょっと登ってみる。この山は愛宕山(標高220m)と呼ばれ、火伏せ・防火に霊験のある愛宕神社が祀られている。


山頂に鎮座している愛宕神社にお参りする。


降りていく途中で、国道で事故があったようだ。


湯谷温泉に戻ってくると、宇連川の渓谷美が素晴らしい。温泉街の中を流れる宇連川は、川底が板状の岩盤のために板敷川と呼ばれ、断崖や奇岩が美しい渓谷を造り上げている。その渓谷沿いに旅館が立ち並んでいる。




15時過ぎには宿に着き、約20キロのマラニックを無事終了する。風呂に入った頃には雨も上がり青空も出てきた。翌日は、宇連山登山の予定だ。

参考1.マラニックのコースマップ


参考2.マラニックの高低図


「2020阿寺七滝マラニック&宇連山登山:2日目宇連山登山」に続く。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
天神山 (かわい)
2020-03-17 09:35:40
「大野の聖地 天神山」のまえの道は何度となく通っていてきにはなっていたがなかなか車を止めて登る機会がないままだったが皆さんのお詣りの姿で様子が分りました。
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かわいさんへ (とっちー)
2020-03-17 21:50:57
お詣りしている写真は、愛宕山の方ですね。天神山は、191段の石段を登れば山頂です。また近くに行った折には、登ってみてください。
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