石廊崎から、5キロほど進むと奥石廊崎に到着する。石廊崎の名前は知っていたが、奥石廊崎があるのは知らなかった。この岬は、「あいあい岬」という愛称で呼ばれる展望スポットで、石廊崎と並ぶ南伊豆の景勝地になるそうだ。日中は、断崖に白波が砕ける雄大な景色を楽しめ、日没時は夕日が空や海、断崖を茜色に染め、大小さまざまな島をシルエットにして水平線に沈んでいく魅力的な光景を見ることができるという。特にこの日は強い西風が吹き荒れ、押し寄せる波が激しく断崖にぶつかり、地響きを立てて砕け散る様子は迫力満点である。
丘の上には「愛の鐘」がある。以前木製のモニュメントだったらしいが、最近リニューアルされ円形の御影石(直径1.8メートル)を使ったオシャレなモニュメントになっている。
奥石廊崎を過ぎると、海岸の景色はなくなり内陸部に入っていく。30キロのエイドでは、猪汁やところてんが出されていた。
徐々に山間部の道になっていく。
長者ヶ原山ツツジ公園への道は、長い登り坂だ。この大会では、長者ヶ原山が最高標高点となり、一番きつい坂道だ。行きは、らくらくコースとなっていたが、思ったほど楽ではない。
頂上は、広々としており、北側には富士山がうっすら見えていた。伊豆半島では、ここが富士山の見える南限だ。この長者ヶ原には12.000本の山ツツジが自然のままに群生していて、4月下旬から5月上旬には、丘陵一面が朱色に染まりそれはまた見事な景色になるそうだ。
帰りは、健脚コースを下って行く。前方には、キラキラと海が光って見えている。
内陸部が終わり坂を上がりきると、再び海岸線が見える場所にやってきた。ここは「喚声台」と呼ばれる場所だ。重厚な筆触で具象絵画を画いた大正末から画家として活躍した林武画伯が、この景色を見て思わず喚声をあげたことからこの名前が付いたそうだ。中央にあるのが、南北に100mに及ぶ標高61mの宇留井島だ。私も、林武画伯のように思わず喚声を上げてしまうほどの素晴らしい景色であった。
喚声台を過ぎると、波勝崎への道に入っていく。波勝崎といえば、東日本最大の野猿公園の波勝崎苑が有名である。ところが、波勝崎苑に行くまでもなく、道路の真ん中に野生猿が座っていた。刺激しないようにそおーっと横を通り抜けて行く。その後も、道端で数匹の猿を見かける。
この先が、約400匹の猿が放し飼いにされている波勝崎苑だ。ただ、この先は有料となっているので、みちくさしていく訳にはいかない。
この大駐車場に、第2関門の波勝崎エイド(53キロ)がある。15時の関門までには、1時間近く余裕があった。
波勝崎で、蛍光タスキを受け取り肩にかける。この時間で行くと、ゴールは日没すぎになるという事はわかる。坂を登り返して、途中から海岸へと下って行く道に入る。
ぐんぐん下っていくので、まるで海に飛び込んでいくような雰囲気だ。
ほぼ波打ち際間近まで下ってきた。
こんなに海岸線間近を走れるとは!なんて素晴らしいコース設定だと感心する。打ち寄せる波の音も大きく、大自然と一体になっているような感覚に包まれる。
61キロの妻良小浦エイドでは、鳥めしやウインナーを食べる。67キロの吉祥エイドでは、温かいコーヒーを飲んでゴールを目指した。このウルトラマラソンのコースは、最高にロケーションがいいのだが、伊豆半島は、太古の時代流れてきた島が本州にくっ付いたという事でアップダウンが半端じゃない。GPSで累積標高差を見ると、上り下り合わせて3400mもあった。後半は、なかなかスピードが上がらず、ほとんど歩きになってしまっていた。残り1キロくらいで真っ暗になってしまい、午後5時半過ぎにゴールとなった。それでも、ゴール関門の午後7時までには、まだ余裕があった。
それから1時間後、我々のメンバーの最終ランナーがゴールし、全員が揃ったところで民宿に向かった。
参考:今回のコースマップ
民宿の温泉に入ってから、楽しみな夕食が始まった。やはり南伊豆という事で、海鮮料理が目玉だ。そして、走った人への御褒美として一人一尾ずつ伊勢海老の刺身も出してもらう。捌いたばかりなので、海老のヒゲがゆらゆらと動いていた。
これは、完走者に配られたメダルだ。ほとんどは、伊豆半島を模ったデザインのメダルだったが、人によっては、伊勢海老や桜を模ったデザインのものもあり、手作り感満載の大会だったというのが良く分かった。
大会に参加したメンバー全員が完走でき、美味しい食事と完走メダルでご機嫌な様子だ。
2014南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:2日目に続く。
丘の上には「愛の鐘」がある。以前木製のモニュメントだったらしいが、最近リニューアルされ円形の御影石(直径1.8メートル)を使ったオシャレなモニュメントになっている。
奥石廊崎を過ぎると、海岸の景色はなくなり内陸部に入っていく。30キロのエイドでは、猪汁やところてんが出されていた。
徐々に山間部の道になっていく。
長者ヶ原山ツツジ公園への道は、長い登り坂だ。この大会では、長者ヶ原山が最高標高点となり、一番きつい坂道だ。行きは、らくらくコースとなっていたが、思ったほど楽ではない。
頂上は、広々としており、北側には富士山がうっすら見えていた。伊豆半島では、ここが富士山の見える南限だ。この長者ヶ原には12.000本の山ツツジが自然のままに群生していて、4月下旬から5月上旬には、丘陵一面が朱色に染まりそれはまた見事な景色になるそうだ。
帰りは、健脚コースを下って行く。前方には、キラキラと海が光って見えている。
内陸部が終わり坂を上がりきると、再び海岸線が見える場所にやってきた。ここは「喚声台」と呼ばれる場所だ。重厚な筆触で具象絵画を画いた大正末から画家として活躍した林武画伯が、この景色を見て思わず喚声をあげたことからこの名前が付いたそうだ。中央にあるのが、南北に100mに及ぶ標高61mの宇留井島だ。私も、林武画伯のように思わず喚声を上げてしまうほどの素晴らしい景色であった。
喚声台を過ぎると、波勝崎への道に入っていく。波勝崎といえば、東日本最大の野猿公園の波勝崎苑が有名である。ところが、波勝崎苑に行くまでもなく、道路の真ん中に野生猿が座っていた。刺激しないようにそおーっと横を通り抜けて行く。その後も、道端で数匹の猿を見かける。
この先が、約400匹の猿が放し飼いにされている波勝崎苑だ。ただ、この先は有料となっているので、みちくさしていく訳にはいかない。
この大駐車場に、第2関門の波勝崎エイド(53キロ)がある。15時の関門までには、1時間近く余裕があった。
波勝崎で、蛍光タスキを受け取り肩にかける。この時間で行くと、ゴールは日没すぎになるという事はわかる。坂を登り返して、途中から海岸へと下って行く道に入る。
ぐんぐん下っていくので、まるで海に飛び込んでいくような雰囲気だ。
ほぼ波打ち際間近まで下ってきた。
こんなに海岸線間近を走れるとは!なんて素晴らしいコース設定だと感心する。打ち寄せる波の音も大きく、大自然と一体になっているような感覚に包まれる。
61キロの妻良小浦エイドでは、鳥めしやウインナーを食べる。67キロの吉祥エイドでは、温かいコーヒーを飲んでゴールを目指した。このウルトラマラソンのコースは、最高にロケーションがいいのだが、伊豆半島は、太古の時代流れてきた島が本州にくっ付いたという事でアップダウンが半端じゃない。GPSで累積標高差を見ると、上り下り合わせて3400mもあった。後半は、なかなかスピードが上がらず、ほとんど歩きになってしまっていた。残り1キロくらいで真っ暗になってしまい、午後5時半過ぎにゴールとなった。それでも、ゴール関門の午後7時までには、まだ余裕があった。
それから1時間後、我々のメンバーの最終ランナーがゴールし、全員が揃ったところで民宿に向かった。
参考:今回のコースマップ
民宿の温泉に入ってから、楽しみな夕食が始まった。やはり南伊豆という事で、海鮮料理が目玉だ。そして、走った人への御褒美として一人一尾ずつ伊勢海老の刺身も出してもらう。捌いたばかりなので、海老のヒゲがゆらゆらと動いていた。
これは、完走者に配られたメダルだ。ほとんどは、伊豆半島を模ったデザインのメダルだったが、人によっては、伊勢海老や桜を模ったデザインのものもあり、手作り感満載の大会だったというのが良く分かった。
大会に参加したメンバー全員が完走でき、美味しい食事と完走メダルでご機嫌な様子だ。
2014南伊豆みちくさウルトラマラソンツアー:2日目に続く。