(冷静であるとは善意であること II)
エゴイスティックな知性は もがくことしかできない。
そういう知性は真の知性でもなく、まして、理性という本質上倫理的なものでは到底ない。そういう倒錯した知性が勝つことはない。じぶん自身根底では予期していた陥穽に嵌まるだけである。それに抗わず自ら火中に跳び入るのだから、欲せられた自業自得である。誓って言えるが、そういう者はじぶんが理性にも知性にも背いていることを知っている。それを、じぶんでやめられない、やめないのだ。エゴイズムという立脚点のゆえに。エゴイズムとは、個と個を対立するものと見做し、この想定に基づいて物質の分捕り合戦をすることである。この想定じたいが冷静にも善意にも、すなわち知性にも理性にも反している。だから、冷静と善意と知性と理性に基づいて行動する者に敵わないのである。
世界に例をとれば、動機がエゴイスティックな欧米は、冷静と理性に基づいている露国にけっして勝てないだろう。
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