立憲民主党の菅直人元首相(77)=衆院東京18区=が5日、地元の東京都武蔵野市で記者会見を開き、次期衆院選に立候補せず、政界を引退すると正式に表明した。菅氏は「私も77歳になり、自分の中で、家族の間で決断した」と語った。選挙区は松下玲子・武蔵野市長が引き継ぐとした。
菅氏は1980年衆院選で社会民主連合(社民連)から初当選し、現在14期目。96年には厚生相として初入閣し、薬害エイズ問題で国の責任を認め、謝罪した。同年、鳩山由紀夫氏と旧民主党を結成。政権交代後の2010年、首相に就任した。
11年3月の東日本大震災で、福島第一原発事故が発生。直後の第一原発視察や対応の遅れなどへの批判が高まり、同年9月に退陣に追い込まれた。その後も「脱原発」を訴えて議員活動を続けてきた。(里見稔)
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