新型コロナウイルスの鼻噴霧型ワクチンの開発を進めている野阪哲哉・三重大教授らの研究チームは、動物実験で、鼻の粘膜に抗体ができるなどの効果を確認した。実用化すれば、冷凍せずに保存でき、感染自体を防ぐ効果が期待できるワクチンになる可能性があるという。研究成果は、米科学誌「アイサイエンス」に掲載された。
野阪教授と菰野町のベンチャー企業「バイオコモ」などの研究チームは、鼻や喉の粘膜に分泌型IgAを作らせる新ワクチンの開発を進めてきた。増殖しないように無害化した別のウイルスを<運び屋>とする「ウイルスベクター」と呼ばれるタイプで、新型コロナウイルス表面にある「スパイクたんぱく質」の設計図となるRNAと、スパイクたんぱく質自体を一緒に運ぶため、免疫細胞が反応しやすく、より強い免疫を引き出せるという。
このワクチンをマウスに投与したところ、 鼻腔びくう 内に分泌型IgAができた。ハムスターを使った別の実験では、1回投与した後に新型コロナウイルスを感染させると、3日後、肺からは全くウイルスが確認されなかった。2回投与した後に感染させると、3日後、鼻腔内からもほぼウイルスが確認されなくなった。野阪教授は「今後臨床試験を経て、2年以内の実用化を目指したい」としている。
新型コロナの感染を<入り口>で防げる事が良い。
野阪教授と菰野町のベンチャー企業「バイオコモ」などの研究チームは、鼻や喉の粘膜に分泌型IgAを作らせる新ワクチンの開発を進めてきた。増殖しないように無害化した別のウイルスを<運び屋>とする「ウイルスベクター」と呼ばれるタイプで、新型コロナウイルス表面にある「スパイクたんぱく質」の設計図となるRNAと、スパイクたんぱく質自体を一緒に運ぶため、免疫細胞が反応しやすく、より強い免疫を引き出せるという。
このワクチンをマウスに投与したところ、 鼻腔びくう 内に分泌型IgAができた。ハムスターを使った別の実験では、1回投与した後に新型コロナウイルスを感染させると、3日後、肺からは全くウイルスが確認されなかった。2回投与した後に感染させると、3日後、鼻腔内からもほぼウイルスが確認されなくなった。野阪教授は「今後臨床試験を経て、2年以内の実用化を目指したい」としている。
新型コロナの感染を<入り口>で防げる事が良い。
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