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国産のコロナワクチン、開発急ピッチ、KMバイオロジクス(2)

明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクスも初期段階の治験を3月にも始める。

 医薬品製造販売、明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクスは2月17日、昨年から開発に取り組んでいる新型コロナウイルスワクチンの治験届を、医薬品の承認審査を行う医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出した。PMDAの審査を経て、3月中に複数の国内医療機関で健康な少数の成人に接種を始める計画。
  国立感染症研究所などと連携して開発を進めており、2023年度の実用化を目指す。
 今後、少数の人で安全性や有効性などを確認する第1相と第2相の治験を同時に実施。終了時期は未定だが、早ければ今秋ごろに最終段階となる大規模な第3相の治験に入れる見通し。

 量産化に向け、既に菊池研究所(菊池市)にあるワクチン原液製造設備の改造工事を進めており、半年間で3500万回分製造できる体制を22年3月までに整える予定だ。

 一方、同社は英製薬大手アストラゼネカが日本に供給するコロナワクチンの製剤化を受託する契約も交わしており、充塡[じゅうてん]や包装作業を担う。

 コロナ禍が長期化し、季節性インフルのように定期的な接種が必要になった場合、国内生産による安定供給が求められる。
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