マタタビ:木天蓼(もくてんりょう)
卯子酉様お参り後、数歩引き返した所に鎮座する愛宕山神社に向かった
見上げるとなかなかの急階段参道、愛宕山の中腹にある
この愛宕様についても、遠野物語に記述がある
-『遠野物語拾遺 第六十四話』より-
愛宕様は火防の神様だそうで、
その氏子であった遠野の下通町辺では、
五、六十年の間火事というものを知らなかった。
ある時某家で失火があった時、
同所神明の大徳院の和尚が出て来て、
手桶の水を小さな杓で汲んで掛け、
町内の者が駆けつけた時にはすでに火が消えていた。
翌朝火元の家の者大徳院に来たり、
昨夜は和尚さんのお蔭で大事に至らず、
まことにありがたいと礼を述べると、
寺では誰一人そんな事は知らなかった。
それで愛宕様が和尚の姿になって、
助けに来て下さったということがわかったそうな。
遠野市街地・猿ヶ石川
社殿
御祭神:迦具土命(かぐつちのかみ)
迦具土神 ⇒ 日本神話に登場する火の神である
本殿
深山霊水
倒れた古松に、支柱
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