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☆遠野物語 * いたずらなカッパがいたカッパ淵

2021-08-26 | ♥岩手県・遠野(早池峰山周辺)・花巻・平泉

カッパが馬を引き込もうとした伝説が残る「カッパ淵」

 

 

北上山地の山々に取り囲まれ、中央に清流・猿ヶ石川が流れる遠野市

山間にぽっかりと開けたような遠野盆地は

生産量日本一を誇るホップや稲作など、見渡す限りの田園風景

 

また有名な柳田國男の「遠野物語」発祥の地としても知られ

一年を通して多くの民話ファンが訪れる


 

伝承園の駐車場から案内図を見ながら

カッパが沢山住んでいたというカッパ淵に来ました

2度目の来訪なんですが、見る風景は初めてに等しいほど記憶が薄かった

 

 

 

「ビールの里」遠野産ホップ

 

 

初めて見るホップ

 

 

 

 

中央の特徴的な屋根、走行中何軒か見ました

     ↓

 

 

 

 

遠野のカッパは顔が赤いといわれ、その伝説は数多く残っている

 

-『遠野物語拾遺 第五十八話』より-

 

「小烏瀬川の姥子渕の辺に、新屋の家といふ家あり、

ある日渕へ馬を冷やしに行き、馬曳きの子は外に遊びに行きし間に、

河童でてその馬を引き込まんとし、

かへりに馬に引きずられて厩の前に来たり・・・・

 

 

=わかり易く=

 

小烏瀬(こがらせ)川の

姥子(おばこ)淵のほとりには、新屋の家がある。

ある日、この家の使用人である子供が、淵へ馬を冷やしに行った。

馬を冷やしている間

子供がほかに遊びに行ってしまった隙を見て

河童がその馬を、淵の中に引きずり込もうとした。

けれども、馬の力には到底及ばない。

河童はかえって馬に引きずられ

屋敷の厩の前にまで、連れてこられてしまった。

「これはマズい!」そう思った河童は

咄嗟に馬槽(うまぶね~飼い葉桶)を伏せて

その中に身を隠した。

家の者がやってきて「何でこの馬槽は伏せてあるんだべ?」

怪しみながらそれを少し開けてみた所

下から河童の手が現れた。

「!」

やがて、ここに村中の者が集まって来た。

「殺すべ!」という者あり

「いんや~、許してやるべぇ」という者あり。

侃々諤々の評議の結果、最終的に

「今後、村中の馬に悪戯はしません」

という固い約束をさせ、河童は解放されたのだった。

今、その河童は村を去り、相沢の滝の淵に住んでいるらしい。

 

※人間に捕まったカッパは、後日常堅寺の和尚さんに逃してもらった

恩返しに、常堅寺の火事の火を消したという伝説

 

 

 

淵の岸辺には、カッパ神を祀った小さな祠がありました

子持ちの女性がお乳が出るようにと願ををかけるとかなうという

 

 

 

カッパを祀る祠

 

 

小川の流れは、ゆったりと穏やか

 

 

キュウリの餌付き、釣り竿

 

 

 

 

 

カッパとゆかりのある常堅寺は台風の影響で屋根の修復中

境内に入ることができません

常堅寺の裏を流れる小川の淵へは、迂回路を通りました

 

 

 

かっぱの茶屋のソフトクリーム

 

 

カッパ神社? 伝承園の通り

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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