辞令は突然に・・・

そんなタイトルの番組がありましたが。
うちにもとうとうやってきてしまいました、数年ごとに訪れる晴天の霹靂。

7月から夫の転勤で熊本にいくことになりました。

今日の午前中に夫から電話があって知った。
150匹犬猫ボランティア犬舎での作業中。

その時は衝撃が大きすぎてあまりリアクションもとれなかった。
とにかくいつも通り、犬たちの世話をして、いまやることをやらなければ…。
まるで全然平気みたいにみえたかもしれない。
実はまったく逆だけど。

正直いまも、まだゆっくり考えることは出来ない状態だけど、
すこしずつ、これから自分は九州に住むのだ、という輪郭が、見え始めてきた。

仙台にはまる4年住んだ。仙台は3つめの転勤地だった。
私はすっかり東北に恋をしてしまって、東北に対する想いが強いので、
ここを離れる時、自分がどんなに辛い状態になるかということも、すこしは予想していた。
東北を離れるのは私にとって、恋人と離れるのと変わらないくらいの気持ち。

今日はまだ気持ちが動顛しているし、来週は私一人で熊本へ家探しにいく。

帰ってきて荷造りをしたり、様々な手続きをしたり、そんな忙しさに紛らせつつも、
一日また一日と別れの日が近付くにつれて、哀しみが膨らんでくるのじゃないかと思う。

自分が愛した土地で出逢った様々なことがらと、別れなければならない。
転勤族の宿命だとわかっているけど、いつもこの淋しさに慣れることが出来ない。

でも東北で出会い、得たものは私にとってあまりにも大きくて、
確実に自分の糧になったと実感しているから、これまでと違って、
「失うのじゃない」ということがいまははっきりとわかる。

淋しくて、涙もとまらないけれど、それでも今までとは違う。
この土地で得たものを大事に抱いて、
前向きに、旅立ちの準備をしていこうと思います。
これから忙しいです。