京都の師走の風物詩に「大根焚(だいこだき)」という行事があり、諸病除けや長寿などのご利益があるとされる、熱々の大根の煮物が振舞われます。
昨日(10日)初めて、鳴滝(了徳寺)の大根焚にまじくんを連れて行きました。
鳴滝の大根焚は、建長4年(1252)の冬、親鸞上人が愛宕月輪寺に参詣の途中、この地に立ち寄られ、付近の住民が大根をもてなしたことを始まりとします。聖人はお礼にススキの穂で書いた名号を残され、さらにその後、蓮如上人もその名号を拝して「南無阿弥陀仏」の名号を記したといわれています。
門をくぐり、まず、「お斎(おとき)・・・お料理」の券を購入しました。大根焚800円、かやくごはん付1,500円です。
参拝後、さっそく、ホカホカの大根を頂きました。親鸞聖人に差し上げたのは塩味だったそうですが、現在のものは、おしょうゆと塩を使っているそうです。やわらかくてほのかに甘みがありました。添えられていた、お揚げもとてもおいしかったです。かやくごはんには、大根葉、人参、お揚げが入っていました。大根のおしたしはピリッと辛かったです。
まじくんは、かやくごはんがお気に入り。他の参拝客の方と楽しくお話をしながら、パクパクと食べていました。
食べ終わった後、箸袋に書いてあった俳句を指差して「おかーさん、これ、なんて書いてあるの?」と聞いてきました。
・・・うーん。(こんなとき、周りの方も聞こえないふりですよね(^^;)
結局、まじくんがお寺の方にお伺いしたら
「なつかしや けふ鳴滝の 大根焚」
どなたの句なのか、いろいろ調べましたがわからず・・・。来年行ったら聞いてみます。
ここで、恥ずかしながら私も一句
「相席も 今日は楽しや 大根焚」 お粗末さまでした。(^^;)
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了徳寺は、住宅地の中にあり、駐車場はありません。自宅(南インターそば)から四条大宮まで市バス(220円)で行き、四条大宮からは、京福電車に乗り、「帷子の辻(かたびらのつじ)」で乗り換え、「鳴滝(なるたき)」で降りました(200円)。その後、住宅地を歩いて10分ほどです。