先日、まじくんと奈良の飛鳥地方へ出かけました。飛鳥地方とは、奈良県高市郡明日香村一帯を中心に、広くは飛鳥川の流域から大和三山にかこまれた地域の事をいいます。まずは、日本最古の大仏様がおられる飛鳥寺をご紹介しました。(詳細は前ブログにて)
この大仏様が1400年間、お顔を向けておられるのが、聖徳太子誕生の地である橘寺です。(飛鳥寺から車で5分、直線距離で1キロぐらい離れています。)当時、橘の宮という欽明天皇(聖徳太子の祖父)の別宮があった場所で、推古天皇4年(606)、お経をご講讃したところ不思議な出来事が起こったので、天皇が驚かれ、この地に寺を建てるようにと聖徳太子に命じられたそうです。
建立時は、橘樹寺(たちばなのきでら)と呼ばれ、金堂、講堂、五重塔をはじめ66棟の堂舎が立ち並んでいましたが、その後焼失。現在の堂は、元治元年(1864)に再建されたものです。また、法隆寺にある「玉虫厨子」は、もともと、この橘寺にあったそうです。
本堂は、現在工事中でした。経堂(写真下)の中に阿弥陀如来さまがおられますが、すこし印象的な格好をしておられます。手も何本もあったような・・・。まじくんのポーズでご想像ください。
本堂の裏には飛鳥時代の石造物「二面石」があります。人の心の善悪2相を表したものといわれています。
そのほかに、「三光石」「阿字池」があります。三光石とは、聖徳太子がご講経された際に、冠から日、月、星の光を放った姿といわれています。
この他にも、往生院とよばれる道場の天井には、著名な画家による華の天井画260点が奉納されています。無料で見れますので、ぜひ時間があれば覗いてみてください。
佛頭山上宮皇院 橘寺 〒634-0142 奈良県高市郡明日香村橘532番地 TEL0744-54-2026 拝観料:350円 駐車場:無料
この後は、飛鳥寺を発願した蘇我馬子の墓といわれている「石舞台古墳」をご紹介します。次のブログにて。