今日は「第49回 京都非公開文化財特別公開」開催中の「西念寺(さいねんじ)」へ行ってきました。西念寺は、総本山を永観堂とする浄土宗西山禅林寺派の寺院です。もともとは、光源氏のモデル?とされる源融の邸、六条河原院あたりにありましたが、豊臣秀吉の時代に、現在の場所に移されたのだそうです。
どのあたりかといいますと・・・↑広い五条通と高倉通りがクロスする場所の南側です。(陸橋のそば)現在は小さなお寺ですので、普段は看板がないと見落とすかも。
今回、初公開されているのは現存するのが少ない平安後期の作の「仏涅槃図」と、運慶の長男の湛慶(たんけい)の作とされるご本尊の「阿弥陀如来坐像」です。
戦中は井戸に隠したりするなど苦心して守ってきたものの涅槃図の状態はあまりよくありません。かろうじて、白い肌のお釈迦様が横たえている姿はわかりますが、そのほかの細かい様子は、説明を聞かないとわかりません。*以前撮られた涅槃図の拡大写真もあります。
阿弥陀如来坐像は、鎌倉時代のもので写実的で端正な顔立ちをしておられます。白毫が八角形の形で大変珍しいお姿だそうです。今回、特別に内陣に入って間近に見ることができます。(よく見たけど八角形に見える様な見えない様な・・・)*白毫とは、眉間に右回りに渦を巻いている一本の白い産毛の事です。
山門脇には「千喜万悦天満宮(せんきまんえつてんまんぐう)」があります。なんだか、おめでたそうなお名前です。もともと近くにあったそうですが、持ち主が九州へ引っ越されたため、天満宮をここで預かったのだそうです。・・・そんな事できるんですね(@Д@;)
西念寺 京都市下京区高倉通五条下る堺町35 五条駅 3番出口より東へ徒歩5分 拝観所要時間:20分~ 特別拝観料:大人800円 中高400円
公益財団法人 京都古文化保存協会 http://www.kobunka.com/
「第49回 京都非公開文化財特別公開」
【期間】平成25年11月1日(金)より11月10日(日)まで(社寺により異なります)
【拝観料】一ヶ所につき大人800円/中高生400円、小学生以下は保護者同伴一名につき一名無料 解説員による説明があります。
【おまけ】西念寺に隣接(西側)のビルの1階にある「HACOBU KITCHEN(ハコブ キッチン)」さんでランチを頂きました。雑居ビルで一見入りにくそうなのですが・・・入ってみるといい感じです。(^^)
新鮮で安心な食材をつかった、どこか懐かしくてやさしい味の、街に親しむ社員食堂のようなカフェ・・・との事。確かに、親しみやすい感じです。
1日30食限定の日替haco膳(780円)を頂きました。今日はホッケ焼、水菜とお揚げのサラダ、じゃこ・・・
かぼちゃとほうれんそうの煮物、契約農家さんの五穀米です。ご飯は大盛無料です。(写真は普通盛)
日替わり定食の他に、ひよこ豆のドライカレー、自家製ベーグルプレートなどがあります。このあたりは、お店が少ないのでうれしいです。(^^)
HACOBU KITCHEN http://hacobukitchen.com/ 土曜定休