まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

「第66回正倉院展」へ行ってきました。

2014年10月27日 | 奈良

今日は、奈良国立博物館で行われている「第66回正倉院展」へ行ってきました。京都から奈良までは、近鉄利用で1時間足らず行くことができます。近鉄奈良駅の改札を出た所には、特設チケットブースがあります。当日券をお求めの場合は、こちらで購入しておくとスムーズです。(混んでる時は、博物館での当日券購入に時間がかかります)

駅から出たら、ひたすら歩きます。途中、かわいい鹿を見つけてもわき目もふらず、歩きます。なぜなら、ここで時間をとられてしまうと・・・あとから大変。ふらふら寄り道していると、博物館に着いた時は、長い行列ができていることがあります。ちなみに、待ち時間は読売新聞のサイトで確認できます。読売新聞正倉院展会場状況

今日は、9:50頃に近鉄奈良駅に到着。待ち時間20分の案内でしたが、現地へ着くと10分待の案内でした。ひとまず、安心・・・。でも、待っている間に、入場者数制限がかかり、結局20分程待ちでした。その後、待ち時間はどんどん長くなり、私が帰る正午頃は60分待になっていました。

列に並ぶと、あとはグルグル・・・誘導に従い歩きます。途中には、モニターが出ていて、展示会の見どころや、観覧時の注意などが流れます。「リュックサックは、身体の前でお持ちください。」なるほどφ(..)メモメモメモ ・・・観覧者の年齢層や周辺の観光地(奈良公園)を考えると、確かにリュックの人が多いかも?観覧の邪魔になるし、防犯のためでもあるのかな?

正倉院展は、昭和21年(1946)始まりました。宝物の虫干しの時期に開封、この期間に合わせて展示が行われます。正倉院宝庫に伝わる宝物は約9000件、宝物の中核というべき存在は、聖武天皇が亡くなった四十九日目である756年に光明皇后が東大寺大仏に献納した聖武天皇の御遺愛品です。その他に、752年に行われた大仏開眼会で、貴族や皇族たちが献納した品などもあります。今年は、天皇皇后両陛下傘寿記念の開催で、華やかな宝物がまとめて出陳されています。

今回の展示の目玉は、桓武天皇が愛用した6枚1セットの「鳥毛立女屏風」です。寝室に飾ったらしく、木の下に立つふっくらとした女性が描かれています。そっくりな絵が中国で見つかっているそうですが、裏打ち紙の文書や衣服の木の部分に貼られていたヤマドリの羽毛などから、日本製と見られています。本展では6枚のうち4枚東京国立博物館の「日本国宝展」で残りの2枚が公開されるそうです。

この屏風を目の前で見るのは少し大変です。入館待ちは20分程でしたが、この屏風のブースを目の前で見る館内の行列は1時間待ちでした。4面出陳は見事ですが・・・諦めて他を見る人も・・・。

私は、この屏風よりも、もっと見てみたいものがありました。それは麻布に描かれた地図「越中国射水郡くぼ田野地図」です(くぼは漢字ですがPCで表示できません)私の故郷の富山に、飛鳥時代に東大寺の荘園があり、地図が記され、国司とか役人とか・・・記録が残っているなんて、なんかスゴイなって思いました。感動~(^^)しかも初出陳です!麻布に描かれた地図は11枚あるそうで、そのうち越中国のを出して頂いて感謝です!

しかし、地図とはいえ、真ん中に2本ほど川が描かれ、その周辺が碁盤のマス目で記されているだけので、どこがどこかよくわからないのですが・・・もっと近くで見たら小さな字で書いてあるのかも?高岡市伏木に越中国府がおかれていたからそのあたりなのかな?ちなみに、現在の富山県には射水郡という名称は残っていません。2005年に小杉町、大門町、大島町、下村、新湊市等が合併して射水市が発足しています。

追記:射水市の知人に伺ったところ・・・石黒信由という伊能忠敬に次ぐといわれる優れた和算家射水市出身で、忠敬同様に多くの優れた測量地図を残しているそうです。射水市新湊博物館では、石黒信由の関係資料として正倉院所蔵の射水郡の地図の話題も取り上げているそうで・・・地元の人の中では知られているそうです。な~るほど φ(..)メモメモメモ

観覧の後は、お抹茶を頂きました。(一席500円)庭園の紅葉が進んでいました。

地下の回廊では、特別企画「正倉院展ポスター」の展示が行われています。(無料区域:11月30日まで)昭和22年の第2回開催から昭和63年までのポスターが並んでいます。*第1回目はポスター作製なしだったそうです。

このポスター、なかなか面白いです。今回のメイン展示の鳥毛立女屏風をモチーフにしたポスターも4枚ありましたが、その1枚目のポスターが・・・右下の写真です。時代を感じますね~。

 

奈良国立博物館 http://www.narahaku.go.jp/index.html

第66回正倉院展 10月24日(金)~11月12日(水) 観覧料金 大人:1,100円 高大:700円 小中:400円  音声ガイド:500円  拝観所要時間:60分~90分 *最終日は両陛下傘寿祝いで入館無料

待ち時間は、例年、平日なら15分~1時間待ち、土日祝なら1時間~2時間以上待ちだと思います。所要時間は音声ガイドを全部聞いて見て、その他もさっと見て60分~90分です。【前ぶろぐ第65回 第64回 第63回 第62回 第61回  第60回  第59回

この後は、100年ぶりの大修理を終えて公開された正倉院を見に行きました。次のぶろぐにて。



2 コメント

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こんにちは (★☆ hiro ☆★)
2014-10-30 19:19:50
故郷「越中国射水郡」の地図… 鑑賞できて良かったですね。
『故郷は遠きにありて… 』などと申しますが、遠く離れてこそ「何処よりも良き処」と思えます。
私も静岡産なので、我が事のように思えます。(^^♪

それにしても、正倉院展は相変わらずの人気で、大変な混雑も毎度、変わらないようですね。
奈良には久しく行っていないのですが、ゆったり感が古代のロマンを掻き立ててくれます。
秋の斑鳩、山野辺、飛鳥などもいいですねぇ。
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★☆hiro☆★さんへ (まじくんママ)
2014-10-30 19:58:07
射水の地図・・・とっても感激でした。
お気持ちわかっていただけて、うれしいです。
地元にいる時は、そんなに地元愛を感じないのですけどね~。(^^;)
静岡産ですか?となると、お茶は、宇治より静岡の方が口に合うのでしょうか(^m^)

正倉院はやはり人気ですね。リピーターが多いのでしょうね。
なんか、毎年行ってしまいます。

奈良、いいですよね。もともと京都より奈良が好きだったんで、奈良公園歩いてるとウキウキします。
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