先日、第43回非公開文化財特別公開が行われている東福寺の塔頭の「勝林寺(しょうりんじ)」へ行ってきました。詳細は前日ブログにて。
その後、同じく東福寺の塔頭の「退耕庵(たいこうあん)」へ行ってきました。市バスの「東福寺」バス停から歩いて東福寺へ行く場合、前を通るので、いつも門と長く土塀を見ていたお寺です。通常は非公開(事前申し込みが必要)です。案内図で見ると、黄色い丸の部分です。(クリックで拡大します:赤い丸は先に紹介した勝林寺です。
退耕庵は、貞和2年(じょうわ:1346年)に、性海霊見(しょうかいれいけん:東福寺第四三世住持)和尚が創建したお寺です。応仁の乱によりお堂は焼失しましたが、東福寺の二百十六世の安国寺恵瓊(あんこくじえけい)によって再興されています。なお安国寺恵瓊は、退耕庵の第十一世の住持(じゅうじ)です。
安国寺恵瓊は、禅僧にして大名でもあったそうで、ここの茶室「作夢軒(さくむけん)」で、西軍の石田三成などと関ヶ原の戦いの謀議を行ったと伝えられています。茶室には用心のための忍び天井や護衛の武士が控えたとされる間もあります。
また、絶世の美女の小野小町とも縁が深く、本堂には「小野小町百才の像」が祀られています。小町作といわれる小さな乾漆の像で、この世の無常を悟りこの像を作ったといわれます。ちょっと絶世の美女からは想像もつかない姿です 。美しさは続かないってことですかね。(^^;)また、小町に寄せられた恋文を胎内に納めたという「玉章(たまずさ)地蔵尊」が、門をくぐったところに安置されています。高さ約3メートルの大きな像で、又の名をふみはり地蔵ともいいます。こちらは、小町の姿を映してるらしいですが・・・美女のイメージはありません。(--)
看板に写っている庭は、本堂前の庭だったと思います。なんで、この写真なのかな?とりあえず、ここも前述の勝林寺同様写に、写真撮影が一切禁止です。
ここは、あちこち見るところがたくさんあります。本堂に、その昔、東福寺に祀られていた大仏の蓮台の一部が展示されています。もともと、東福寺は奈良の東大寺【前ブログ】、興福寺【前ブログ】を意識して造られた寺で、大仏も東大寺の大仏【前ブログ】と、さほど変わらない大きさだったそうです。(@Д@;)
おまけ:京の冬の旅では、非公開文化財の対象個所を回るスタンプラリーが行われています。3ヶ所回ると、各地でコーヒーやお茶が頂けます。また、京都駅にある京都市観光案内所【前ブログ】で景品交換もできます。先日、安楽寿院と妙心寺でスタンプがたまったので、交換してきました。もらったのは、京都の通り名の入ったミニタオルでした。
なお、以前の冬の旅で、東寺洛南会館喫茶やまぶきでコーヒーを頂いたことがあります。【前ブログ】
「第43回非公開文化財特別公開」は3月18日(水)まで 大人(中学生以上)600円 小学生:300円 10:00~16:00 ガイドさんによる説明があります。所要時間30~40分ほどです。
京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/ 公開についてはこちら
東福寺 http://www.tofukuji.jp/ 参拝用駐車場があります。(無料)