お寺の奥さま「順ちゃん」が急死した。
同級生だったので息子の副住職から電話があった。
入浴中風呂場で倒れたという。心筋梗塞だった。
テレビなどでも高齢者の入浴事故がよく報道されている。
室温と脱衣所、浴室の温度差で急激に血圧が変化し、家庭の浴槽で高齢者の溺死は年間5000人を超えるという。
さらに救急車が対応した入浴関連事故はその4倍近い1万9000人という。
お寺の奥さまは子育て、家事のほかに、幼稚園の経営にも携わり、住職の裏方として、檀家の皆さんとの人間関係を支えてきた。
一昨年、息子にお嫁さんが来て孫ができ、跡取り誕生で、お寺も一安心といつも会うたびに嬉しそうに孫の成長を聞かせてくれた。
お通夜、葬儀と2日間お参りしてきたが、
何とも「順ちゃん」のあっけないこの世との別れであった。