終戦の日から79年
正午に黙とうして武道館で行われた全国戦没者追悼式をテレビで見た。遺族4023人が、この戦争でなくなった人約310万人を悼む。
岸田首相は式辞で「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。決然たる誓いを世代を超えて継承し貫いていく」と述べたが、アジア諸国への加害責任や反省には触れなかった。
終戦から今年で79年目。あの日国民学校3年生だった。正午ラジオで昭和天皇の玉音放送。ガガージジと雑音でよく聞き取れなかった。
部落に1台あったわが家の古びたラジオに集まってきたおじさん。おばさん。子供たち10人ほど地面に頭をつけるようにしてみんなで泣いた記憶がある。
「戦争に負けた」おじさんが教えてくれた。そんなはずはない。神風が吹き本土決戦で一気に鬼畜米英を倒すと先生が言っていたことを信じていた。
あれから79年。日本は憲法9条に守られ平和に過ごしてきた。しかし、今の自民党の政治を思うときこの先平和が保たれる保証はない。