題：携帯扇風機
1位才能アリ 中川翔子 扇風機持つ手甘噛む仔猫たち
2位凡人 小林幸子 扇風機市民ホールの舞台袖
添削 開演の舞台袖なる扇風機
3位凡人 鷲見玲奈 仕事ぶり見張るデスクの扇風機
添削 見張るかに回るデスクの扇風機
名人6段へ1ﾗﾝｸ昇格 ★千原ジュニア
ゆるキャラの汗の匂いとファンの音
名人3段で現状維持 ★立川志らく
焼き鳥屋の団扇に「みつを」を見つけ
添削 焼き鳥屋の団扇に相田みつをの詩
永世名人35句目に掲載決定 ★梅沢富美男
南国の果実色してハンディファン
題を何処から捉えるか…扇風機そのものを詠む場合
南国の果実色してハンディファン 梅沢
今回掲載決定の梅沢名人は、扇風機そのものを詠んでいる
南国の果実は、夏の暑さを思い浮かべる
ハンデファンで携帯だということも分かり、最もお題に忠実だ
人民公社会堂の大扇風機 片山由美子
こんな句もある
見たままだが、人民公社会堂が利いている
梅沢は色だが、こちらは場所
睡りたる子に止めて置く扇風機 稲畑汀子
眠るまでは涼しく、眠ったらしばらく止めておくのだ
母の愛を感じる一句
扇風機誰も無言の時愛す 古賀まり子
この句は、取り合わせの句
とても共感する句だ
「扇風機と無言の時」
だた、ただ、じっと風に当たっている
いつの間にか、もうこんな時間？
誰もこんな時間が欲しいのだ…