題:蜩
1位才能アリ 勝村政信 殻破る閃閃秋の朝つれて
2位凡人 高木晋哉(ジョイマン) はずれ棒タクト振る空ひぐらし楽し
添削 はずれ棒タクトに蜩の空を
3位凡人 峯岸みなみ 蝉の声父の背中に隠れんぼ
添削 蝉の声怖くて父の背に隠る
4位才能ナシ 高橋真麻 カラカラと蝉の抜け殻秋の風
添削 抜け殻のからから秋の風白し
名人4段へ1ランク昇格 ◆立川志らく
今日も空蝉を拾らふだけの朝か
名人7段で現状維持 ◆千原ジュニア
蜩に金属バット協奏曲
添削 蜩や 金属バットの 音かすか
永世名人37句目に掲載決定 ◆梅沢富美男
蜩の声かけ流す湯殿か
最近蝉の声をあまり聞かないが、
蝉の声で、今までに一番印象に残っているのは、大阪城の蝉だ
暑い夏だった…城へと登って行く道には大木が生い茂り
蝉がうるさい程鳴いていた
石の上や,木には空蝉が風に吹かれて揺れていた
空蝉や琥珀に透けて石の上 ume
こんな句をその時に作った
志らくさんの句は、大阪の蝉を詠んでいる
自由律俳句だ
時事を詠んだ句にも見える
最近、メンタリストDaiGoさん が
生活困窮者への“差別発言”で話題になっているが
そこまで深読みはしなくてもいいかな…
自由律俳句と言えば種田山頭火だ
分け入っても 分け入っても 青い山 山頭火
ついてくる 犬よおまへも 宿なしか 山頭火
まっすぐな道で さみしい 山頭火
生死の中 雪ふりしきる 山頭火
蝉をひろうだけの朝は、山頭火に影響されているようだ