うちからの散歩コースの一つに古美術店ばかりの一角がある。
そこは、我が家が大好きなスポットでもあるのだけど、その中でも店により好き嫌いはある。
私には、嫌いな店がある。
12年前に乳がんになったという女主人のいるその店だ。
彼女は、心得たもので、私を褒めておけば・・・・・おだてておけばって方がいいかな、いずれにしても、私がOKを出せば、
ダンナッチのお買いものもスムーズに運び、彼女はうはうはになるのだろう。で、私と乳がん繋がりというのをネタに何かとものを言ってくる。
その内容が、ちょっとずれるのよ~、そこの店の商品みたいにね。
なんでも、乳がんになる前に交通事故にあったらしく、左右の腕の太さがもともとその後遺症でちがっていたそうな。
で、乳がん側の腕がやせて細くなっていたそうな。
で、リンパ浮腫になってちょうど両方のバランスがいいそうな。
が、これ以上悪くなるとバランスが違ってきて、それは嫌で、今を維持したいそうな。
で、お道具をひっぱりだし、お客に見せるまでは、彼女の言う、現状維持の作業だそうな。
が、買われずに仕舞うという作業は腕に悪く、
「今のバランスを悪化させますねんよぉ~~~ホッホッ、ホッォォ~~~、これお勉強しますさかい、奥様(私の事)と同じ病気同士、分かってくれはりますやんなぁ~~~ (←こんな感じの関西弁の敬語)」
と、私の顔とダンナッチの顔をちらちら見ながらダンナッチにずずずいと寄るこの女主人は、乳がんになる前から嫌いだったけど、乳がん以降、ますます嫌いになった。
私の病気とあ~~たの病気、どちらも商売にするなよ~
「大変ですね、出す方の手と仕舞う方の手の比重、逆にしたらいかがですか?」と関東弁で言いつつ、
心の中は・・・・・
うちの婿はん、そんなに甘くないのんどすえ~~ きゃはは~~ 甘くないのは私
さてさて、
私のリンパ浮腫術後からかれこれ3カ月。変わりなくいたって良好です。
一応、1日1回のドレナージは努力義務とし、無理なく、それとスリーブも心地いいと感じるレベルで使用してます。
ところで、
この頃、ちょっと大阪のおばちゃんの評価を落とすような記事が続いちゃってるけど、ホントは、大阪のおばちゃんって優しいのよ~
忘れもしない、私が大阪に来てすぐのころ、なんばにあるアカスリに行きました。そこで、おばちゃんが、私に紙でできた物を「これ着けてまってってや~」と渡してくれました。
私は、迷わず、そのシャワーキャップを頭にかぶりちょこんと座って待ってました。
その姿におばちゃん達が大爆笑!!
ん??
私がシャワーキャップだと思っていたものは・・・・・・・・
ナント!!
紙パンツ!!きゃ~~
これね、東京で行っていたアカスリは全裸でしてもらうのが当たり前のところだったので、大阪のそこも当然そうだあと思っていたの。ってか、アカスリは全裸でするものと思っていたの。
でも、大阪のそこは違っていたの~~~
で、パンツかぶって、あと全裸でチョコンと座ってすましてる私に大阪のおばちゃんは爆笑しながらも優しかったさ~~
「お姉ちゃん、それあかんわ~~パンツやで~~」と。
東京のおばさんなら絶対、黙って影で笑っているでしょうね、とその時思った。明るく交わしてくれて助かったって感じよん。
そして・・・・・・
そこのアカスリのお店は、おばちゃんはその頃と入れ替わっているけど、乳がんになって胸を無くした私の身体も、明るい笑顔と気づかいで大切に、そして自然に受け入れてくれたわ。パンツ頭にかぶった時は爆笑するけど、乳がん以降の身体には、自然体で丁寧に扱ってくれてる。それが、大阪のおばちゃんかなぁ~~。たこ焼きも1個多くいれてくれたりするよん
再建の胸にはどんな反応するんだろ~~
まだ行ってないな~