まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

いろいろ“板わさ” @ 十割蕎麦 遊山 (学芸大学)

2010-05-15 10:15:20 | 蕎麦屋巡り

代休をとった、とある平日のお昼。
所要を済ませて、久しぶりに1人のランチタイム。

まったり昼蕎麦酒でもするかな~♪ 
と、どこに行こうか悩んでいたのだけど、この後の予定もあるから、できれば家から近いところがいい。
ということで、自宅最寄駅沿線の 学芸大学 あたりで良さそうなお店を探ってみることに。

何で学大・・・?って言われると困っちゃうのだけど、
以前に行った 豊庵 もよかったし、
なんとなくこの辺りって、美味しい蕎麦屋が多いような印象があって。


いろいろある中、日本酒もそれなりに拘りあるものを揃えていそうだな・・・と思った
十割蕎麦 遊山 へ。

駅からそんなに離れない、人通りの少ない通りを歩いていると見つかる、さりげないエントランス。
黒と木目のとってもシンプルな佇まいだ。

シンプルさからイイ雰囲気は漂うものの「中はどんな感じなのかな?メニューは何があるのかな?」
と一瞬ためらうところで、外に置いてあるメニューがあったりするのは嬉しい。

“手書き”っていうのも、安心感を与えるポイントなのかも。
しかも、ランチメニューなのに「肴」が書かれているし、
「酒」にいたっては、ビール、 小ビール、 ひとくちビール、
さらに、日本酒グラス 310円~420円
なんだか、イイカンジではないっすか~?! と期待感が膨らむ。


お店に入ると、ほんっとに小さな店内。

L字型の清潔感あるカウンターと、使いこなされたキッチンに、肩肘の緊張感がふっとほころぶ。

しかも、ご主人が立ってらっしゃるとばかり思っていたら、女将さんが1人できりもりしているではないか。
後々調べたら、ご主人が夜は仕切っているみたいだけど、ランチは女将さんに任せているんだとか?!

ふと、カウンターの端をみると・・・

ふふふ、いいですね~。
日本酒のお猪口が籠にいっぱい。


んでは、蕎麦の前のつまみをば。
とはいっても、事前に入口にあったメニューでも認識してるけど、たくさん一品料理があるワケではない。
ランチであったのは、板わさ と、おつまみセット

夜は一品のおつまみ料理が多いようだけど、ランチは選択の余地はないので
板わさと、まずは“ひとくちビール” をお願い。

すぐに出てくるかな~と、女将さんの手つきをカウンターから眺めていると、
あれこれと、いろいろ出してたりして、いろんな動きをしている・・・

“板わさだけなら、そんな手間もかからないハズなのに、なんだろう?”
・・・と思っていると。

“え?!これが、板わさ?!” 

っていうくらい、盛りだくさん。
蒲鉾 だけじゃなく、いぶりがっこ と、一番右のは チーズの燻製か粕漬け かなぁ。
山葵は目の前でおろしたてだし・・・これは意外なお皿で、なんだか嬉しい♪


ひとくちビールは、さくっと空になり、もちろん次は日本酒へ。
「どんなのが置いてあるんですか?」と聞いてみると、
この日の日本酒をカウンターに、ずらっと並べてくれるのだ。

いいっすね~、この眺め。
〆張鶴 は本醸造。 墨廼江 純米吟醸 と 開運 特別純米
「グラスで、〆張鶴が310円、この二つは420円ですね。」と、お値段もちゃんと言ってくれる。

まずは 開運 を冷たいので。

すると、頼んでない玉子焼きが出てきて、一瞬「??」状態でいると、
「ひとくちビールにはつかないんですが、他のお酒を飲まれる場合はお通しが出ますので。」とな。
なるほど、そういうことか。

まった~りと、BGMのラジオを聞きながら、時間がゆった~りと過ぎていく。
平日だからか、お客さんもほとんど来ないから、ほんと静か。

女将さんとお話しようかな~?と思うと、お客さんが入ってきてタイミングを逃してしまう。
いかんせん、1人で切り盛りしているから、なかなか忙しそうで。

それでも、“開運のお燗を一合つけてくださいっ。”
と、板わさをちょびちょびつまみつつ・・・。


頃合を見計らって、〆を頼もうかな~。
ランチメニューの、一番左上に書かれている ほうとう が、けっこう気になる・・・山梨に縁が?!
と思いつつも、やっぱり初めてだしお蕎麦を食べたい。

まだ、開運のお燗も残っているし、つまみにもなる 天婦羅そば を食べようかな。

わーい!ぜんまい がある♪
作っている時の、ジュワッという音が聞こえてきた時から美味しそうだなーと思っていたけど、
薄めの衣で、サックサク。

十割という蕎麦は、細めでエッジもしっかり。

写真の撮り方がヘタっぴだから色が違ってみえるけど、
十割ならではの色がついてて、しっかり歯ごたえも。
美味しいおいしい♪

蕎麦のお湯を切る時の、女将さんの「ザザ!ザザ!」という動きも、
またリズミカルで心地良い音なのだ。


カウンターに並んだお盆だったり、蕎麦前でつまんだ小粋な板わさだったりを見ると、
蕎麦屋というより小料理屋、という評判なのも納得。

ココは夜に、また行ってみたいなぁ~。
きっと、また違った良い雰囲気なんだろうな。


[十割蕎麦 遊山]
東京都目黒区鷹番2-19-3
03-3715-0461
18:30~1:00(L.O.24:30)※そばがなくなり次第終了
定休日:日曜
不定休:月曜

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25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
■Benさん (まき子)
2010-05-17 21:55:51
やっぱり。。
残念なところがいっぱいあるっていうのも聞いてて、
いまいち行く気が起きなかったというのも。

なのに、昨日だったかな、
TVで「田舎の大手温泉ホテルの建て直しに、大江戸温泉の社員が手がけている。」って、
その社員の方が「こんなんじゃダメだ!」とかやってました(汗)。

まず自分とこをなんとかしたら~?!
という感じでしょか。
(でも、実はウチ、そこに納めたことあります、制服(汗))
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う~ん (Ben)
2010-05-17 21:37:05
そうなんだ。

あそこもう直ぐ終わるって言う噂があるんだ・・・
だから割引だったのかぁ。

実は・・・その存在今回誘われるまで知らなかった。 笑

俺達の感想「いろんな意味で、ん~~残念な部分がいっぱいな感じ」 笑

近いだろうからなんだけど、わざわざなら進めないよ、俺は
返信する
■yukaさん (まき子)
2010-05-17 21:14:03
お久しぶりです!
なんと!天明の会にいらしてたのですね!
yukaさんに会えるチャンスだったのに~(涙)。

私も行く予定だったのに、その日は仕事が遅くまで・・・
22時くらいまで、泣きながらやってました。。。

やっぱり遊山は夜もオススメなのですね♪
そのうち一緒に行きます?!(笑)
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■ふゆこさん (まき子)
2010-05-17 21:12:05
中が、外からでは雰囲気がまったくわからないから、
足を踏み入れるに、少しとまどうんですよね(笑)。
私も以前から外見は知ってて、気になってたんです~。
お蕎麦はおいしかったですよ♪
ランチタイムは奥さんがやってらっしゃるので、
なんだか安心できますし。
でも夜も行ってみたいです~。
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■Benさん (まき子)
2010-05-17 21:10:02
蕎麦昼酒のネタが続きますが(笑)、
にはちも書かなきゃ~。

大江戸温泉物語、うちの会社の近くですよ!
シャトルバスで繋がってますし。
なのに、まだ一度も行った事ないです(汗)。
もうすぐ、なくなってしまうって聞いたので、
その前に一度行ってみたいんですけどね~。

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■たっぱさん (まき子)
2010-05-17 21:08:14
蒲鉾は化学調味料を使っているのが
基本のような感じですもんね~。

以前、初乃さんで「蒲刺し」っていうのをいただいたのですが、
それは小麦粉を使ってないもので、
すんごいおいしかったのを覚えてます。

昔は調味料を使わないから足も早くて、
だから腐りを押さえる板を使っていたんですよね・・・。
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ご無沙汰しております。 (yuka)
2010-05-17 19:30:38
まき子さんの行かれた次の週の、「天明の会」でたけしでお会いできなかったのが残念でした…。

それはそうと…、
ここ、夜もいいですよ♪
酒肴の充実した様子を、まきこさんならではのレポで見てみたいです。
私も、お昼にもいってみようっと(^^)
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気になってました (ゆふこ)
2010-05-16 23:15:36
このお店の前を通るたびに気になってました。
中々良さそうな所ですね
今度ランチに行ってみます
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いいね (Ben)
2010-05-16 23:06:28
落ち着いていて、それで女性らしさのある店内だね。

蕎麦屋で昼酒はやめらんないね! 笑

学芸大学かぁ。
アピアがそっちに移ってからいってないから、その前にちょっと寄ってみたいな。

そう言えばマッキー豊洲の方だっけ?
昨日大江戸温泉に行ったけど、怪獣のいびきで一睡も出来ず酷い目にあった。 笑
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かまぼこの (たっぱ)
2010-05-16 21:21:00
っていうタイトルがとんじゃった。すいません。
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Unknown (たっぱ)
2010-05-16 21:19:57
いいやつって、なかなかないのが悩みのタネです。でんぷん含有率10パーセント超のやつまであったりして。

もっと困るのが、化学調味料を使ってなくて、しかもでんぷんもあんまり使ってないやつは、まぐろのサクよりも高かったりすること。

加工の手間を考えれば、値が張るのは当然なのだけど、そう考えてあげる人が、少ないのだろうなぁ。
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■RWさん (まき子)
2010-05-16 13:17:24
新潟本場のへぎ蕎麦は、これまた美味しいでしょうね♪
新潟でも昼から堂々と
お酒が飲める蕎麦屋が多いんでしょうか??
って飲む事ばっか(笑)
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■葛飾のオヤジさん (まき子)
2010-05-16 11:41:30
「わざわさ」ですか(笑)。
でも、蒲鉾だけ、と思っててこれが出てくると、
嬉しいです♪

夜も行ってみたいですよ~。
こぢんまりしたお店だから、常連さんが多いかも。
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■hirorin (まき子)
2010-05-16 11:29:06
まさに!
昼なのに夜の落ち着いた雰囲気もあるし、
夜のつまみのメニューもあったんだけど、
これがまた、お酒が進みそうなのだ~。

お猪口のカバーも嬉しいよね♪
ちょっとしたことだけど、でも"当たり前の事"が
当たり前にできてるのが気持ちいいね。
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■keiむさしのさん (まき子)
2010-05-16 10:01:55
昼から堂々と飲める、っていうのは気持ちいいですよねー。
しかも平日。
お休みもらってたとしても、なんとも言えない
後ろめたいんだけど優越感…みたいな(笑)。
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蕎麦屋で一杯 (RW)
2010-05-16 07:24:01
最近は胃の具合を考えるとコチラの方が好きですね。
新潟に帰省したときは「へぎ蕎麦」で一杯でした。おなかも一杯~(笑)
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■じゅうごさん (まき子)
2010-05-16 06:46:47
純米酒だらけの打ち場…
なんてステキなお蕎麦屋さん!!
いつか行ける時があったら、お客さんがはけるまで居座って、
一緒に純米酒の盃を傾けた鋳物です!
(って、そんな客、迷惑~(笑))
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■狼亭さん (まき子)
2010-05-16 06:21:05
お蕎麦屋さんにいくと、
ほとんどのお店でみかける板わさ、
それだけ日本人には昔から浸透してるんですね~。
とはいえ、当時のような"臭み消しのため"
に板を使うことはなくなってしまいましたね。
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Unknown (葛飾のオヤジ)
2010-05-16 05:17:50
見事な「板わさ」のメニュー名は「板技(わざ)」だったんじゃないの?(笑)

しかもリーゾナボー!(・ω・)/


旦那がキリモリする「夜」も期待出来ますネ!!

返信する
良い雰囲気~ (hirorin)
2010-05-15 23:44:45
昼間に行っても夜の雰囲気が漂うお蕎麦屋さんは
きっと、絶対、夜に行っても充実してるような気がする!!

私はお猪口の籠に、ちゃんとホコリよけ(?でいいのかな?)があるところに感激してます。
布巾をかけてくれているお店でも嬉しいのだけど、こういう感じステキ♪
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いいっすね~ (keiむさしの)
2010-05-15 23:39:46
昼間からお酒を堂々と飲めるのは蕎麦屋さんならではの楽しみ。
そこにいいお酒が置いてあればいうことなしですね。
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蕎麦屋で昼間酒・・・・ (じゅうご)
2010-05-15 18:02:58
 十割蕎麦で昼間酒ですか・・・・・うちは二八蕎麦・・・・・蕎麦切り重娯では店主がお客が帰ったあとで昼間酒・・トホホ・・・です。煮酒さん、三平師匠その他から取り寄せるお酒で蕎麦の打ち場が純米酒だらけ・・・昼間酒のお客さんがほしーーーーーーい。
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板わさ (狼亭)
2010-05-15 12:49:45
板わさ、酒肴の中でも秀逸ですね♪

が、真っ当な「板」を探すことは、真っ当な酒より難しい・・・。
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■kohyouさん (まき子)
2010-05-15 12:17:08
学芸大学は、大学生のときに住んでた街ですが、
あれからずいぶん良いお店が増えたものです。

件もいいですよ~。

蕎麦屋さん検索は、なかなか楽しいですよね♪
どこにでもあるから、飽きないですし(笑)
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気にしていると (kohyou)
2010-05-15 10:43:11
蕎麦屋さんでも良い店ありますね、
最近、ウチから近いところであるかなぁ~と検索しちゃいますょ。

学芸大学には、「件」「ひもん家」さんなどチェックしてあるんですけど、
まだ、行けてません、通勤でもしていたら機会もあるんだろうけど・・・・

来週は、横浜のお店で、地元「相模灘」の蔵元会に行くんです、楽しみ♪
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