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”帝塚山派”の文学②

2012-06-24 14:00:42 | 文化・文学・アート
22日立命館大阪キャンパスで、立命館プロムナードセミナー「木津川 計/優しさとしての大阪文化」第2回「”帝塚山派”文学②‐藤沢桓夫、杉山平一、以倉紘平の文学-」を受講しました。内容は以下の通りです。

1、再びなぜ「帝塚山派」を措定するのか
1)都市格の高い大阪のために-宮本憲一氏の論考『世界』2012年7月号
 「下司の街」からの脱皮を考え、都市政策の目標を、都市格のある街と言ってきた。
 1992年11月、大西正文大阪ガス社長は大阪商工会議所会頭就任に際して「都市格の向上」を会議所の基本方針とした。しかし、その後の財界はこの方針を具体化できなかった。
 大阪府は黒田了一知事の時代に全国で初めて文化政策を府政の主要施策の一つにした。しかし、バブル崩壊後の景気政策の失敗で自治体財政が窮乏してくるとこの動きが制約された。
 木津川さんも、「大阪の発展のためには文化の振興以外にない」と警告した。しかし、橋下市長は府政と同様に学術・文化事業をコスト・カットの目玉にしている。このままでは「都市格」は死語にされてしまい、大阪は「下司の街」から脱却できないかもしれない。

2)人格と都市格-”がめつい都市”から”含羞都市”へ
 人格を形成するにゆたかな教養が用件であるのと同様に、都市格を高める要件はゆたかな文化の他ならない。
3)「都市格」を否定する流れ
 府市統合本部の特別顧問、上山信一慶応大学教授、「今時、計画経済みたいなビジョンを語っても仕方ない。『大大阪』や『都市格』も死語にすべきだ」。

2、帝塚山派の文学①-前回の続き
1)阪田寛夫「音楽入門」「土の器」「足踏みオルガン」「ロミオの父」「童謡出てこい」「わが小林一三-清く正しく美しく-」
2)長沖一「上方笑芸見聞録」

3、帝塚山派の文学②
1)藤沢桓夫「新雪」「大阪五人娘」「大阪自叙伝」
2)杉山平一「橋の上」「傾斜」「私の大阪地理」「マッチ」「夜学生」「窓」「ミラボー橋」
以倉紘平は次回。
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