オランダ、アムステルダムの画家フェルメール(1632~1675)
生涯で45~47点の作品しか描きませんでしたが、現存する作品は35点。
真価の問われている作品もあるそうです。
私も好きな画家の一人ですが、世界中にファンがたくさんいます。
特に「真珠の耳飾りの少女」は人気も高い作品でしょう。
私が20年近く前に行った、オランダのアムステルダム国立美術館には、
有名な「牛乳を注ぐ女」「手紙を読む青衣の女」がありました。
生涯で描いた作品が少ないため、遅筆な画家だと思われがちですが、彼は納得する構図、構成を得るのに
時間をかけていたようです。
フェルメールは針と糸を使って、透視図法のための水平線を決め、その上に消失点を設定しました。
ただ単に完璧な遠近法を創造しただけでなく、構図上どこに水平線をおくか熟慮していたようです。
独特の光の表現をし、穏やかな日地上生活を、美しくドラマティックに表現しています。
「牛乳を注ぐ女」も、美術の教科書に乗るぐらい有名ですが、この作品もフェルメールの光の表現
牛乳を注ぐという日常的な題材を、その行為1点に集中し、緊張感を与えています。
また、時空を超え、ミルクが容器に注がれる時間の一瞬を永遠の中に封じ込めています。
今、京都に3点ほどの作品が来ています。
また、同じ時代の他の画家の作品も、数多く来ているようです。
来週この美術展を見に行く予定にしています。
今からとても楽しみにしています。
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