2014年、京大総長に就任された、山極寿一さんの「サル化する人間社会」集英社、「暴力はどこからきたか」NHKブックスetc. ・・・
とても興味深く読みました
京大は古くからサルを始めとする霊長類学が盛んで、ここから人間の起源を探る等、多くの研究がなされているようですね。
人間とゴリラ(チンパンジーやオラウータン等も…)は、遺伝子的には2%以下しか変わらないのだそうです。
進化の時点でどのような分岐点があったのか・・・??
等々色々なことが解明されているのでしょうね。。詳しく霊長類学を学んだわけではないのですが。。。
学生の頃“生理的早産”という言葉を習いました。
記憶にある方もあると思います。
他の動物に比べて、かなり未熟な状態で生まれてくる“人”という存在。
とても可愛いのですが、手をかけなければ生きてゆくことは出来ない存在です。
人間が二足歩行をするように進化していった時点で骨盤が変化していったため、お母さんが出産のとき、これ以上育ったら危険・・・というギリギリのところで出産する。。
脳の状態も、まだまだ可能性を残した未発達な状態で生まれてくる。
6歳で90%、12歳頃でようやく完成、、ということです。
人間は、ずいぶん不完全な状態で生まれてくる・・・ということになりますね。
とても小さな脳の状態で生まれてくる人間の赤ちゃんは、生後何年もかけゆっくりと成長します。
他の類人猿に比べても、人間の赤ちゃんの成長はとても遅いのだそうです。
しかしそのことがまた大きな可能性を生むことにもなる。
それで早期教育・・・等々言われるのですが。。。
そこに危険要素も孕んでいます。
短絡的にやり方だけを学ぶ思考法はとても危険です。
幼い脳には、幅広い領域を使うアプローチが一番適しているようです。
北欧(フィンランドなど)や、オランダで成功している教育法が芸術教育です。
絵画や、音楽や、演劇。。
日本ではただのエンターテイメントと受け止められているようですが、総合的に脳を使い“地頭”を作り、生きる活力を与えます。
さて、ことばのまえに歌があった・・・その話題はどうなったの?
というお声が聞こえてきそうですね
遺伝子的には2%以下しか違いのないゴリラたち、、言葉は持っていませんが歌うのだそうです。
あまり詳しくここで書くことは出来ませんが、赤ちゃんが泣く・・ここにいるから安心してね・・そんなメッセージを伝えるために子守歌のようなものが発生したと考えられるそうです。
また、みんなで一体となって一つのものに向かう時に、歌や踊りといった音楽的なコミュニケーションが共有されていた・・と考えられています。
これは言語に至る前のこと。。
では言葉はどのように発生していったか・・やはりここには“家族”の発生や、共同で子育てをする、、といった人間を人間足らしめている生活形態が重要なようです。
詳しく知りたい方は、ぜひ本を手に取って読んでみて下さい。
「サル化する人間社会」は、読みやすい本でした。
共感する心や同情する心は人間特有のものです。
ゴリラやチンパンジー、オラウータンなども共感力はある様ですね。
しかし、遺伝子の状態ではそれより劣る(という言い方は適さないかも知れませんが…)サル社会は、完全な序列を作り、個人の利益と効率を優先するヒエラルキーの世界なのだそうです。
そして、人間の世界はむしろ今、サル化・・・に近付いていると、山極寿一氏は指摘しています。
集団で子育てをしたり、音楽を共有するということは、もしかしたら人間を人間足らしめる一番大元の大切な行為なのかも知れません。
色々な背景のある人たちが集い、共有の音楽を持ち、共感することは、とても大切なこと・・・と言えそうです
今日のblogはちょっと読みにくかったかなぁ・・
最後までお付き合い頂きありがとうございました
いちばん良い時期に合った教育を施してあげる。。適期教育。。
それが地頭を作り、生きる喜びと力を与えてくれるのだと思います
とても興味深く読みました
京大は古くからサルを始めとする霊長類学が盛んで、ここから人間の起源を探る等、多くの研究がなされているようですね。
人間とゴリラ(チンパンジーやオラウータン等も…)は、遺伝子的には2%以下しか変わらないのだそうです。
進化の時点でどのような分岐点があったのか・・・??
等々色々なことが解明されているのでしょうね。。詳しく霊長類学を学んだわけではないのですが。。。
学生の頃“生理的早産”という言葉を習いました。
記憶にある方もあると思います。
他の動物に比べて、かなり未熟な状態で生まれてくる“人”という存在。
とても可愛いのですが、手をかけなければ生きてゆくことは出来ない存在です。
人間が二足歩行をするように進化していった時点で骨盤が変化していったため、お母さんが出産のとき、これ以上育ったら危険・・・というギリギリのところで出産する。。
脳の状態も、まだまだ可能性を残した未発達な状態で生まれてくる。
6歳で90%、12歳頃でようやく完成、、ということです。
人間は、ずいぶん不完全な状態で生まれてくる・・・ということになりますね。
とても小さな脳の状態で生まれてくる人間の赤ちゃんは、生後何年もかけゆっくりと成長します。
他の類人猿に比べても、人間の赤ちゃんの成長はとても遅いのだそうです。
しかしそのことがまた大きな可能性を生むことにもなる。
それで早期教育・・・等々言われるのですが。。。
そこに危険要素も孕んでいます。
短絡的にやり方だけを学ぶ思考法はとても危険です。
幼い脳には、幅広い領域を使うアプローチが一番適しているようです。
北欧(フィンランドなど)や、オランダで成功している教育法が芸術教育です。
絵画や、音楽や、演劇。。
日本ではただのエンターテイメントと受け止められているようですが、総合的に脳を使い“地頭”を作り、生きる活力を与えます。
さて、ことばのまえに歌があった・・・その話題はどうなったの?
というお声が聞こえてきそうですね
遺伝子的には2%以下しか違いのないゴリラたち、、言葉は持っていませんが歌うのだそうです。
あまり詳しくここで書くことは出来ませんが、赤ちゃんが泣く・・ここにいるから安心してね・・そんなメッセージを伝えるために子守歌のようなものが発生したと考えられるそうです。
また、みんなで一体となって一つのものに向かう時に、歌や踊りといった音楽的なコミュニケーションが共有されていた・・と考えられています。
これは言語に至る前のこと。。
では言葉はどのように発生していったか・・やはりここには“家族”の発生や、共同で子育てをする、、といった人間を人間足らしめている生活形態が重要なようです。
詳しく知りたい方は、ぜひ本を手に取って読んでみて下さい。
「サル化する人間社会」は、読みやすい本でした。
共感する心や同情する心は人間特有のものです。
ゴリラやチンパンジー、オラウータンなども共感力はある様ですね。
しかし、遺伝子の状態ではそれより劣る(という言い方は適さないかも知れませんが…)サル社会は、完全な序列を作り、個人の利益と効率を優先するヒエラルキーの世界なのだそうです。
そして、人間の世界はむしろ今、サル化・・・に近付いていると、山極寿一氏は指摘しています。
集団で子育てをしたり、音楽を共有するということは、もしかしたら人間を人間足らしめる一番大元の大切な行為なのかも知れません。
色々な背景のある人たちが集い、共有の音楽を持ち、共感することは、とても大切なこと・・・と言えそうです
今日のblogはちょっと読みにくかったかなぁ・・
最後までお付き合い頂きありがとうございました
いちばん良い時期に合った教育を施してあげる。。適期教育。。
それが地頭を作り、生きる喜びと力を与えてくれるのだと思います
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