世界的指揮者チョン・ミュンフンを筆頭に、チョン・キョンファ(ヴァイオリン)、チョン・ミュンファ(チェロ)、3人のビッグアーティストを育てた、韓国の肝っ玉母さんの本です。
米子コンベンションセンター・ビッグシップの「こけら落とし」で、チョン・キョンファの素晴らしい情熱的なヴァイオリン演奏を聴いてから15年経つんだな・・・と思うと、感慨深いです。
実は7人きょうだい。。漢字にすると、姉兄妹弟・・どんな組み合わせがいいのか迷ってしまいます。
3人クラッシックアーティスト、医者、事業家、大学教授(おそらく3人)・・様々な分野で活躍しているようです。
歴史的な背景もあり、そうとう苦労されたようですが、揺るがぬ信念を持って教育を施し、成功した人と言えるのでしょう。
人からもらったスカートを穴があくまではいて食堂を経営し、子供たちもそれにこたえて勉強に励んだし、親の手伝いもたくさんしていた。。兄弟が多い分、きれいごとでは済まされないこともあった。。それにどうやって立ち向かったか。。子供たちがコンクールなどで演奏してくると、必ず「よくやった」と心からの褒め言葉で迎えていた(失敗した時も)。。やめたいと思った時、お前自身が一番大切な存在なのだからよく考えて辞めたかったら、その選択もある。やっている楽器などに執着することはない。。
等、印象に残っています。
読んだのは、ビッグシップこけら落とし公演より何年も前だったので、20年近くになるんでしょうかね。。
この示唆に富んだ教育方針や言葉の数々は「聖書」に基づいているようで、敬虔なクリスチャンであるチョン・ファミリーのゴッドマザーは、世界中で多くの講演会もしていらっしゃると聞きました。
事実、米子市でも行われたようですが、私は聞きに行ってはおりません。
。。。
面白かったですよ。
。。。
そうそう、こういう類では「千住家の教育白書」も、大変興味深く読みました。
養老孟司さんのお母様の自伝書「一人では生きられない」も、この母にしてこの子あり、、人の何倍もの濃密な人生を送られた、パワー溢れる女医さんでしたね。
黒柳徹子さんのお母様もすごかった。
もちろんそこには、素晴らしい「父親」という存在もあるわけですが、母は強し!です
今日、書きたかったことの本題ではなかったんですが。。
また長くなってしまいました~~・・・あとちょっとだけ・・
初めにお話ししていた、チョン・ミュンフン、素晴らしいピアニストであり、指揮者でもあるんですが、日本のジュニアオーケストラの指導をする。。という番組がやってたことがあります。
これもそうとう昔の話ですが。。
ベートーヴェンの「運命」・・ゥジャジャジャジャーン!
の出だしで、超有名な曲ですよね。
チョン・ミュンフンの指導で印象的だったのが、この出だしの呼吸
その為に、子供たちを体育館に連れてゆき、スタートダッシュの練習をさせるんですよ。
この呼吸だ!と。。
素晴らしかったですね。
そのあと、子供たちの演奏は飛躍的に上達した・・と記憶しています。
感覚を掴んだのでしょう。
よしもとばななさんも、河合先生との対談で、「何か小説を書くときの、よし!と決心して始めるときの感じが、子供の頃に屋根から屋根に飛び移って遊んでた(やっちゃダメですけど)感覚と同じなんです。」と言ってらっしゃったけど、ただ机に向かって勉強してる、とか、部屋でマジメにピアノ練習してるとか、そういう事では得られない感覚というものも、大いにあると思います。
さて、チョン・ミュンフンですが・・・子供たちの別れ際に、一人一人に「スコップ」をプレゼントしていました。
どういうことだと思われますか?
「掘り下げて」
このメッセージを託されたんです。
これは音楽に限ったことではないのかも知れません。
あれから時間がずいぶん経過しました。
きっとこのころの子供たちは、立派に成長していることでしょう。
世界的な指揮者からプレゼントされた「スコップ」
きっと、掘り下げて掘り下げて、「物事の本質」を見極めようと、見るたびごとに思うんでしょうね。
あ――また長くなっちゃいました~
今日も美絵ちゃんのご主人には読んでもらえなさそうだ・・
文字数多くてスミマセンでした~~
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