地方自治法施行60周年記念硬貨だ。
これは47都道府県にちなんだ絵柄で47種類発行される。
造幣局のホームページ
http://www.mint.go.jp/coin/prefecture/prefecture_index.html
さて、今日発行された分は岡山県、鹿児島県、静岡県、山梨県の500円バイカラーコインの4種類だが、静岡県と山梨県はともに富士山。
鹿児島県は桜島なので、なんと4種類中3種類は「山」なのだ。
最近、山歩きを趣味としている私にとってはちょっと興味深いもの。
ただし、私は記念硬貨を手に入れない。なぜなら記念硬貨は「国家の思惑がある」だからだ。
手元に記念硬貨を持っている人は意外といる。
私が子どもの頃は、記念硬貨はそれほど頻発されていなかったのでその珍しさから持っているというものだ。
それに、商店をはじめとして現金授受のある商売の場合、小銭で記念硬貨を手にすることがある。
手元に東京オリンピックの記念硬貨を持っているという人も多い。
だが、よく考えてみよう。
日本銀行のホームページに興味深い記述がある。
http://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/
昭和40年(1965年)の1万円は、平成24年の約1.9万円に相当するとのこと。
そう考えると、東京オリンピックの記念硬貨額面100円は、今の190円くらいということになる。
ところが、この硬貨、現在も流通させようとすると、100円にしかならない。
年月を経て、価値が高まるどころか実質的に下落していることになる。
それなら、当時100円を使ってしまった方がよっぽどお得だったのではないか?
だから記念硬貨はよっぽどでない限り、プレミアは付かない。
しかも天皇在位60年の1万円銀貨に至っては、パッケージ未開封でも簡単に現金化できないという状況にある。
そのため記念硬貨は見つけ次第、金融機関の窓口で、通帳に入金した方がいい。
記念硬貨の両替(記念硬貨から普通の流通している硬貨)にすることも可能だが、枚数によっては手数料を請求されてしまう。
それならば、通帳に入金してしまったほうが、手数料を請求される可能性は少ない。
ちなみに昔のお札も同様だ。
私の母も板垣退助の100円札を1束持っているという。
100円×100枚なので1万円なのだけれど、その1万円、当時はとても大金だったはずだ。
それなのにタンス預金なんてしている物だから、本来受け取ることができる金利も付かなければ、当時からの物価上昇率を考えたら、もうクラクラするくらい哀れな資金となっている。
この板垣退助の100円札、通称B券100円札というのだけれど、今でも額面100円で流通することができる。
戦後日本ではデノミが実施されて以降のお札はA券と呼ばれ、以降現在はE券と呼ばれるお札が流通している。
A券の額面では1円のお札もあるが、これも流通は可能だ。
もちろん、今使われているアルミニウム製の1円硬貨と同等の価値ということになるのだが、商店で支払いしようとしても拒否される可能性が高い。
A券を現役で使っていた世代はあまり多くないうえに、A券は戦後すぐに使われていたため真贋の見分けが付きにくいからだ。
職場の後輩ちゃん(23歳)は、岩倉具視の500円札(C券500円札)を見て「わー、外国のお金みたい♪」と言っていた。
私は、その500円札を持ってお使いに行かされたものだよ…なんて言いたくなるんだがね。
さて、今ご商売をされている方で、お客様からの支払いで手元に貯まった古いお札や記念硬貨を持てあまして困っている場合は、まずは金融機関へ。
銀行でなくても、郵便局、信金、信組、労金、農協、漁協など金融機関ならどこでも普通の現金にすることもできるし、口座に入金することができるので、これでスッキリ。
ちなみに破損している硬貨やパッケージ入り記念硬貨のパッケージが破損しているなどのいくつかの条件付きで、鑑定のために現金化するのに1か月くらい時間がかかることもあるので要注意。
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makoto
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