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琳派 京を彩る

2015-11-08 06:44:21 | 日記
京都国立博物館

10月に行われた琳派 京を彩る

特別展が開催された

琳派400年を記念して

170件の作品が展示された



琳派の祖とされる本阿弥光悦

書や工芸や陶芸に秀でた

1615年徳川家康から京都市の北の鷹峯に
土地を授けり親類縁者と移り住んだと言う

琳派は狩野派のように師弟関係や
血縁関係があって互いの顔が見える
関係で引き継いでいくものではなく
琳派は後の人によって言われた流派
当時の人々には、そんな意識はなく
創始者たちの作品に触れることで
模写をして発見して描いて加わっていく
顔も見たことのない人々が出会って
加わっていく、そういった特殊な様式




本阿弥光悦や俵屋宗達や尾形光琳など
本格的に流派の作品がこの発祥の地
京都で開催されるのは初めてのこと


本阿弥光悦の舟橋蒔絵硯箱
この作品に描かれている鶴の絵は
俵屋宗達の仕事と言われる

鶴下絵三十六歌仙和歌巻も
本阿弥光悦の書に俵屋宗達の画である

風神雷神図屏風
俵屋宗達の代表作
100年後この宗達の作品を発展模写し
受け継いで行ったのが尾形光琳

また、さらに100年後に光琳の作品を
発展模写させたのが酒井抱一




琳派は装飾的である
琳派はデザイン的である
琳派は王朝文化の江戸時代での復興

日本古来の美しい美を受け継いで
発見して模写して発展させていく

100年前の先人たちの作品から
模写しながら発見し発展させて来た

模写することで琳派の一員である事を
主張した後世の芸術家たちの想い

その想いが琳派という名前を生んだ

京都の公家や武士の文化が江戸時代には
町衆たちの間にも広がりを見せる
京都には多才な才能を持った人々が


琳派は京都ならではの芸術様式

京都で時代をかけて時間をかけて

先人たちの作品を大切にしながら

育てられていった芸術様式


本阿弥光悦や俵屋宗達の愛した美を

江戸時代の町衆たちがまた愛し

尊敬を交えて模写し発展させて行った


その想いは今も受け継がれている




(○´∀`○)




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