荘子 胡蝶の夢

昔者、荘周、夢に胡蝶と為る
くく然として胡蝶なり
自ら楽しみて志に適うかな
周なることを知らざるなり
俄然として覚むれば
則ち挙挙然として周なり
知らず、周の夢に胡蝶と為るか
胡蝶の夢に周と為るかを
周と胡蝶とは則ち必ず分あらん
これをこれ物化という


ある日、荘周は夢の中で胡蝶になっていた
胡蝶は蝶として楽しみ荘周であることなど
忘れている
しかし夢から覚めれば、やはり荘周である
これは荘周の夢の中で胡蝶となっているのか
胡蝶の夢の中で荘周となっているのか
世の中の常識では両者は明らかに別のもの
しかし、これは万物の変化の有り様では
ないのか


人生とは気づきの連続

気づきがある瞬間に
それまでの時間の全ては
夢の中のことのような


最後に出てくる言葉
物化とは物が際限なく変化していく

今の苦しい現実も
いつか目覚めがあり
気づきがある瞬間がくる

気づきによって
状況は必ず変わる
状況が変われば
現在の出来事の意味も変わる

状況は瞬間、瞬間
現実は刻々と変わって行くもの

今がどんなに苦しくても
未来永劫、変わらないものはない

全てのことは刻々と変わる


過ぎ去るものは夢の中

過ぎ去ることは夢の中


今を想い煩うなかれ

この瞬間にも状況は変わる

今この瞬間の苦しみが

走馬灯の夢の中


気づきがあれば

今の苦しみは夢の中



そう想って前を向いて生きよう

そう荘子は言っているのです




(○´∀｀○)



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