明白な生きづらさは、いずれも家庭や学校で子どもを孤立させる。頼りたかった親がいなくなり、あるいは頼るべき親から暴力を振るわれ、頼るべきクラスメートからいじめられれば、子供はもはや誰にも頼ることができない無力感にさらされるであろう。
…その後も安心感や安全を提供してくれる他者との出会いがないまま、大人になっていく一群がいる。私がハードドラック群のアディクトたちから生育歴を確認するたびに実感するのが、不運にもいくつもの生きづらさが重なるうちに、孤独が進行してしまっていることである。
…ハードドラック群のアディクションは、明白な生きづらさから始まる孤立と無力感の連鎖の末に発症するのである。
*お知らせ*
6月28日(日)13:30〜14:10 zoomを予定しています。